こんにちは、美容ライター兼ヘアスタイリストです。今回は多くの方から注目を集めている「暗髪」について、その魅力から選び方、スタイリング方法まで徹底解説していきます。
「明るい髪色は似合わない」「大人っぽい印象になりたい」「自然な髪色で仕事にも支障がない髪型にしたい」など、様々な理由で暗髪に興味を持つ方が増えています。この記事では、単なるトレンド解説にとどまらず、あなたの髪質や顔型、ライフスタイルに合った最適な暗髪スタイルを見つけるためのガイドをお届けします。
暗髪とは?その定義と最新トレンド

「暗髪」とは一般的に、黒髪よりは明るく、茶髪よりは暗い、絶妙なトーンの髪色を指します。具体的には明るさを表すレベルスケールで7〜9程度の範囲に収まる髪色で、日本人特有の髪質や肌色に馴染みやすいのが特徴です。
暗髪トレンドは「透明感」と「ツヤ感」がキーワード。単に暗いだけではなく、光に当たったときに美しく輝くような質感が重視されています。SNSで「#透明感暗髪」「#暗髪ツヤ」などのハッシュタグで検索すると、多くのスタイリストや一般ユーザーがアップした洗練された暗髪スタイルが見つかります。
暗髪の種類とあなたに合う色選びのコツ

【人気の暗髪カラー一覧】
- ダークアッシュ:青みがかった透明感のあるグレー系暗髪。赤みを抑えた洗練された印象に。
- ダークグレージュ:グレーとベージュを掛け合わせた上品な暗髪。柔らかい質感が特徴。
- ダークバイオレット:紫がかった深みのある暗髪。光の当たり方で表情が変わる魅力的な色味。
- ダークブラウン:定番の暗めの茶色。自然な印象でどんな方にも馴染みやすい。
- ダークマット:艶を抑えた落ち着いた質感の暗髪。こなれ感のある大人の雰囲気に。
【あなたに合う暗髪の選び方】
暗髪選びで最も重要なのは、あなたの肌のアンダートーンに合わせること。簡単な自己診断法をご紹介します。
イエローベース(イエベ)の方:
- 手首の血管が緑っぽく見える
- ゴールドのアクセサリーが似合う
- オレンジ系の口紅が似合う
→おすすめ暗髪:ダークブラウン、ダークマット(黄みのある暗髪)
ブルーベース(ブルベ)の方:
- 手首の血管が青っぽく見える
- シルバーのアクセサリーが似合う
- ピンク系の口紅が似合う
→おすすめ暗髪:ダークアッシュ、ダークグレージュ、ダークバイオレット(青みのある暗髪)
また、髪質によっても選ぶべき暗髪は異なります。髪が細くて柔らかい方はマットな質感の暗髪、髪が太くて硬い方はツヤ感のある暗髪がバランスよく見えます。
美容室での施術前には、「赤みを抑えた暗髪にしたい」「透明感のあるグレージュ系の暗髪希望」など、具体的なイメージを伝えることが大切です。参考画像を持参するとさらに理想に近づきやすくなります。
髪の長さ別・暗髪スタイルカタログ

【ショートヘア×暗髪】クールさと柔らかさを両立
ショートヘアに暗髪を合わせると、クールでありながらも女性らしい柔らかさを演出できます。特に注目したいのは以下のスタイル:
- 外ハネショートボブ:ダークアッシュで毛先を外側に跳ねさせることで、軽やかさとこなれ感を演出。小顔効果も期待できます。
- ベビーバングショート:短めの前髪と暗髪の組み合わせで、愛らしさと大人っぽさを両立。
- ウェットテクスチャーショート:暗髪×濡れ感スタイリングで、都会的でモードな印象に。
【ミディアム×暗髪】女性らしさとカジュアル感の絶妙バランス
ミディアムヘアは暗髪の魅力を最も引き出せる長さと言われています。肩につくかつかないかの長さが、ヘルシーさと女性らしさを両立させます。
- 暗髪ロブ:切りっぱなし風の毛先で作るロブスタイルは、ダークグレージュと相性抜群。外国人風の抜け感が魅力。
- シースルーバングミディアム:透け感のある前髪と暗髪の組み合わせで、こなれた印象に。
- ゆるふわデジタルパーマ:暗髪に緩やかなパーマをかけることで、柔らかな表情を作れます。
【セミロング×暗髪】自然体の大人の魅力を引き出す
肩下から鎖骨ラインにかけてのセミロングは、暗髪のツヤと透明感が最も映える長さです。特に動いたときの髪の揺れ感が魅力的。
- ナチュラルグラデーション:根元を暗めに、毛先に向かって少しだけ明るくなるグラデーションで立体感を出します。
- フェミニンレイヤー:顔周りと毛先にレイヤーを入れることで、女性らしい柔らかさを演出。
- くびれセミロング:顎下と肩辺りに緩やかなくびれを作ることで、重くなりがちな暗髪も軽やかに。
【ロングヘア×暗髪】品のある上品な雰囲気を作る
ロングヘアは暗髪の真価が発揮される長さです。重くなりがちなロングも、適切な暗髪カラーと軽やかなカットで洗練された印象に。
- ストレートロング:ダークブラウンの暗髪で艶感を最大限に活かしたストレートスタイル。毛先にワンカールを加えるとさらに女性らしく。
- ゆるウェーブロング:大きめのカールを作り、ほぐすことで作る抜け感のあるスタイル。暗髪だからこそ重すぎない絶妙な落ち着きに。
- 前髪なしロング:センターパートや7:3など分け目を作り、前髪なしで大人っぽく仕上げるスタイル。
暗髪の魅力を最大限に引き出すケア方法

暗髪の最大の魅力は「ツヤ感」と「透明感」です。これを最大限に引き出すには、適切なケアが不可欠です。
【暗髪のためのシャンプー選び】
暗髪向けのシャンプーは、色持ちと艶を重視したものを選びましょう。カラーケア用のシャンプーは色素が流れるのを防ぎ、暗髪の美しさを長持ちさせます。
おすすめは以下の成分を含むシャンプー:
- アミノ酸系洗浄成分(髪に優しく、色落ちを防ぐ)
- セラミド(髪の保湿とツヤ出し効果)
- シリコン(適量なら艶出しに効果的)
【暗髪のためのトリートメント】
暗髪は髪の状態がそのまま表れるため、定期的なトリートメントが必須です。特に暗髪にカラーリングした場合は、ダメージケアを怠らないことが色持ちの秘訣です。
【暗髪のスタイリング剤選び】
暗髪の魅力を引き立てるスタイリング剤の選び方も重要です。
- ツヤ感を出したい場合:オイルベースのスタイリング剤がおすすめ。ほんの少量を手のひらで温めてから、毛先から中間にかけて馴染ませます。
- マットな質感を出したい場合:ワックスやクリームタイプの製品がおすすめ。指先でつまむように少量を髪全体に馴染ませると、こなれた雰囲気に。
- 毛先の動きを強調したい場合:軽めのバームやミルク状の製品で、毛先だけをさっと整えると自然な動きが出ます。
美容師が教える!暗髪の色持ちを良くする秘訣

暗髪カラーをより長く楽しむためのプロのテクニックをご紹介します。
【カラーリング直後のケア】
カラーリング後48時間は特に色落ちしやすい期間です。この時期は以下のポイントに注意しましょう:
- シャンプーは控えめに(可能なら24時間は洗髪を避ける)
- ぬるま湯で優しく洗い流す(熱いお湯は色落ちの原因に)
- カラー専用シャンプー・トリートメントを使用する
【日常的なUV対策】
意外と見落とされがちですが、紫外線は暗髪の大敵です。特にアッシュ系やグレージュ系の暗髪は、紫外線によって赤みが出やすくなります。
- 外出時はUVカット効果のあるヘアミストを使用する
- 長時間の外出では帽子やヘアターバンで髪を保護する
- 夜寝る前に洗い流さないトリートメントで保湿ケアを行う
【プロ直伝!暗髪の色持ちを良くするテクニック】
- シャンプー前の下準備:髪が濡れると毛穴が開き、カラー剤が流れやすくなります。シャンプー前にブラッシングで髪のもつれを取り、ぬるま湯で予洗いすることで、必要最低限のシャンプー量で済ませられます。
- ハイトーンからの暗髪移行術:明るい髪から暗髪にする場合、いきなり暗くするのではなく、段階的に暗くしていくことで色ムラを防げます。また、最初にフィラーと呼ばれる色素補給を行うことで、均一で長持ちする暗髪が実現できます。
- 定期的なカラーリタッチ:暗髪も徐々に色あせします。特に根元が伸びてきたら、全体ではなく根元だけのリタッチを行うことで、ダメージを最小限に抑えながら美しい暗髪をキープできます。
暗髪に合わせるメイク&ファッションテクニック

暗髪の魅力をさらに引き立てるメイクとファッションのポイントをご紹介します。
【暗髪に映えるメイクテクニック】
- ベースメイク:暗髪は顔色が暗く見えがちなので、ワントーン明るい肌色を選ぶと良いバランスに。
- チーク:暗髪×コーラルピンクのチークは黄金の組み合わせ。頬の高い位置にふんわりと入れると、暗髪の中に明るさが生まれます。
- アイメイク:
- ダークアッシュの暗髪には、ブラウン系やピンク系のアイシャドウが好相性
- ダークブラウンの暗髪には、ゴールドやオレンジ系のアイシャドウがおすすめ
- リップ:暗髪に赤リップは王道の組み合わせ。特にブルーベースの方はピンク系の赤、イエローベースの方はオレンジ系の赤が映えます。
【暗髪と相性の良いファッションカラー】
暗髪は基本的にどんな色の服とも相性が良いですが、特に以下の色は相乗効果が期待できます:
- ホワイト・アイボリー:清潔感と明るさをもたらし、暗髪の透明感を引き立てます
- ネイビー・グレー:同系色で統一感のある落ち着いた印象に
- ワインレッド・ボルドー:大人の女性らしい色気と品格が生まれます
- カーキ・ベージュ:ナチュラルで親しみやすい雰囲気に
暗髪の失敗事例と対処法

暗髪カラーで起こりがちなトラブルとその対処法をご紹介します。
【よくある失敗パターン】
- 赤みが強く出てしまう:特に日本人の髪は元々赤みを帯びているため、時間が経つと赤茶色に見えることがあります。 対処法:ブルー系やバイオレット系のカラーシャンプーを週1〜2回使用して、赤みを抑制しましょう。次回のカラーリングでは「赤みを抑えたい」と美容師に伝えることが大切です。
- 思ったより暗くなりすぎた:特に明るい髪から暗髪にすると、想像以上に暗く感じることがあります。 対処法:無理に明るくするのではなく、1週間ほど様子を見てください。シャンプーを重ねるうちに少しずつ馴染んできます。それでも気になる場合は、ハイライトを少し入れてもらうとバランスが取れます。
- パサつきが目立つ:暗髪はダメージが目立ちやすいのがデメリットです。 対処法:集中トリートメントやヘアオイルでしっかり保湿しましょう。特に毛先は重点的にケアが必要です。ドライヤー前の洗い流さないトリートメントも効果的です。
【暗髪の色持ちについての不満】
「暗髪の色が早く抜ける」という悩みも多く聞かれます。これは特にアッシュ系やグレージュ系に多い現象です。
対処法:
- カラー専用シャンプーを使用する
- お風呂ではぬるま湯を使い、熱いお湯で洗わない
- 定期的なホームケアカラーやカラートリートメントを取り入れる
まとめ:あなたに最適な暗髪で新しい自分に出会おう

暗髪は、単に流行りのヘアカラーというだけではなく、あなたの魅力を最大限に引き出す可能性を秘めています。本記事でご紹介した内容をまとめると:
- 暗髪選びのポイント:あなたの肌のアンダートーン(イエベ・ブルベ)に合わせた色味を選ぶことが基本
- 髪の長さ別ベストスタイル:
- ショート:軽やかさとクール感を両立
- ミディアム:女性らしさとカジュアル感のバランス
- セミロング:自然体の大人の魅力
- ロング:上品さと女性らしさを強調
- 暗髪の魅力を長持ちさせるケア:
- カラー専用のシャンプー・トリートメント使用
- UV対策の徹底
- 定期的なメンテナンスの習慣化
美容室に行く際は、本記事を参考に、「赤みを抑えた透明感のある暗髪」「ツヤ感を重視した暗髪」など、具体的なイメージを伝えてみてください。きっとあなたの理想に近い、魅力的な暗髪に出会えるはずです。
あなたらしい暗髪で、日常に新しい輝きを加えてみませんか?





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