結論からお伝えします。年齢とともにうねりやクセが増えるのは、髪の内側の成分のかたよりや水分・油分の減少、髪が細くなることなどが重なり、一本の髪の中で形や水分の持ち方にムラが出るためです。 「年のせいだから仕方ない」とあきらめるより、「年齢とともに髪質が変わってきた」と受け止めて、今の髪に合う方法に切り替えることが大切です。対策は、①毎日の水分と油分のケア、②自然乾燥をやめて根元から乾かす、③それでも広がる場合は、細くなった髪に合わせた薬剤の縮毛矯正や髪質改善を取り入れる、の3段階で考えると選びやすくなります。
「髪がまとまらなくなった」「以前はなかったクセが出てきた」「アイロンをかけても数時間でうねる」。arm’s hair(アームスヘアー)の店長として20年以上髪を見てきた中で、30代後半から50代の方に特に多いご相談です。この記事では、年齢とともに変わる髪質の仕組みから、毎日のケア、サロンでの選び方まで順番にまとめます。
年齢とともに変わる髪質とは?よく見られる6つの変化

年齢を重ねると、肌と同じように髪にも変化が出てきます。美容の世界では「エイジング毛」と呼ばれることもありますが、この記事では「年齢とともに変わる髪質」と呼びます。よく見られる変化は、次の6つです。
- チリチリとした細かいクセや、うねりが出てくる
- パサつきや乾燥した手触りが増える
- 髪が細くなり、ハリやコシが弱くなる
- ツヤが減り、カラーの色があせやすくなる
- 全体のボリュームが出にくくなる
- 朝整えたスタイルが、昼すぎには崩れてしまう
中でも「今までストレートだったのに、急にクセが出てきた」「アイロンで伸ばしても、すぐ元に戻る」という声は、年齢による髪質の変化として特に多く聞かれるものです。
| 比べるポイント | 以前の髪(目安) | 年齢とともに変わった髪(目安) |
|---|---|---|
| 手触り | なめらか、しっとり | ざらつく、パサつく |
| クセ | ほとんどない、または一定の形 | 表面や顔まわりにチリチリしたクセ、不規則なうねり |
| 太さ | 一本一本にハリがある | 細くやわらかく、根元が立ち上がりにくい |
| ツヤ | 光がきれいに反射する | 表面が乱れ、ツヤが出にくい |
| スタイリングの持ち | 朝のブローが夕方まで持つ | 湿気や汗で、数時間で崩れる |
どれか一つだけでなく、いくつかが同時に出てくるのが特徴です。そのため「今までのケアやスタイリングが急に合わなくなった」と感じる方が多くいらっしゃいます。
年齢とともにうねり・クセが増える主な理由
髪の形やクセは、髪の内側の成分のバランスと、髪の断面の形で決まります。年齢とともにこのバランスが少しずつ変わることが、うねりやクセの増える理由と考えられています。主なものを整理します。
1. 髪をつくる栄養の届き方が変わる
髪は、頭皮の中にある毛根でつくられ、血液から運ばれる栄養を材料にしています。一般に、年齢とともに血のめぐりや体のつくりが変わり、髪の材料となるたんぱく質のつくられ方にも変化が出ると言われています。すると、髪の内側の成分が均一ではなくなり、断面がゆがんだり、一本の中で硬い部分とやわらかい部分ができたりします。これが、不規則なうねりやクセとして表に出てきます。
2. ホルモンバランスの変化
女性の場合、30代後半から40代、50代にかけて、女性ホルモンのバランスが変わる時期があります。一般に、この変化によって髪や頭皮の水分や皮脂が少なくなり、パサつきやクセ、うねりが気になりやすくなると言われています。体の変化に関わることなので、気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
3. 髪の中の水分と皮脂が減る
健康な髪は、内側に適度な水分を持っていて、それがしなやかさやツヤにつながっています。年齢とともに、表面のキューティクルが傷みやすくなったり、頭皮の皮脂が減って自然な保湿が少なくなったりすると、髪は水分を保ちにくくなります。水分が少なくなった髪は硬く、しなやかさを失うため、アイロンで一時的に形を変えても、元の形に戻りやすくなります。
4. 髪が細くなり、外からの影響を受けやすくなる
髪が細くなると、同じカラーや熱、紫外線でも、受ける影響が大きくなります。細い髪は湿気を吸ったときのふくらみ方のムラも目立ちやすく、広がりやうねりとして見えやすくなります。
| 理由 | 髪に起こること | 見た目の変化 |
|---|---|---|
| 栄養の届き方の変化 | 内側の成分がかたよる、断面がゆがむ | 不規則なうねり、チリチリしたクセ |
| ホルモンバランスの変化 | 水分や皮脂が少なくなる | パサつき、まとまりにくさ |
| 水分・皮脂の減少 | しなやかさがなくなる | アイロンの形がすぐ戻る、ツヤが減る |
| 髪が細くなる | 外からの刺激を受けやすい | 湿気で広がる、ボリュームが出にくい |
年齢による髪質の変化と、生まれつきのクセ毛の違い

「年齢とともに出てきたクセ」と「生まれつきのクセ毛」は混同されがちですが、性質が少し違います。違いを知っておくと、合うケアや施術を選びやすくなります。
| 比べるポイント | 年齢とともに出てきたクセ | 生まれつきのクセ毛 |
|---|---|---|
| 出てくる時期 | 30代後半〜40代以降に少しずつ | 子どものころから |
| クセの形 | 不規則で、まとまりにくい | ある程度決まった形でうねる、カールする |
| 髪の太さ | 細く、コシが弱いことが多い | 太く、しっかりしていることもある(人による) |
| 手触り | パサつき、乾燥感がある | しっとりしている場合もある |
| 出やすい場所 | 表面、顔まわり、分け目 | 全体、えり足、生え際など人による |
| ケアのしやすさ | スタイリングの持ちが短い | 合うケアやカットで扱いやすくなることが多い |
年齢とともに出てきたクセの一番の特徴は、「以前はなかったクセが現れる」ことです。髪の質そのものが変わってきたサインなので、生まれつきのクセ毛と同じ方法では、うまくいかないことがあります。特に、髪が細くなっている場合は、薬剤の強さや熱の当て方を慎重に選ぶ必要があります。
30代から増えはじめる髪の悩み|くせ・白髪・ダメージ
髪の悩みは、30代ごろから少しずつ形を変えていきます。30代の女性の髪の悩みとして多く挙がるのは、次のようなものです。
| よく聞く悩み | 具体的な声 | よく取られている対策 |
|---|---|---|
| くせ(広がり・うねり) | 扱いにくい、寝ぐせがつきやすい | アイロン、縮毛矯正 |
| 白髪 | 量に関わらず目立つのが気になる、染めた色が抜けやすい | 美容室のカラー、ヘアアレンジでの工夫、一時的に隠すアイテム |
| ダメージ(枝毛・切れ毛) | ごわつく、カラーの色が抜けやすい | 美容室のトリートメント |
| 乾燥 | パサついてツヤがない | 洗い流さないトリートメント、ヘアオイル |
| 頭皮のにおい・フケ・かゆみ | 頭皮の状態が気になる | シャンプーの見直し、頭皮のマッサージ |
この中で最も多く聞かれるのが「くせ」の悩みです。特に短めの髪型の方は寝ぐせがつきやすく、毎朝のアイロンや縮毛矯正で対策している方が多い一方、「アイロンの熱で傷むのが心配」「縮毛矯正のダメージが気になる」という声も同時に聞かれます。
ヘアケアのアイテムでは、洗い流さないトリートメントにいちばん気を配っている方が多く、次いでシャンプー、トリートメントという順に関心が集まりやすい傾向があります。乾かすときの乾燥や広がりを軽くし、手触りを整えられることが、洗い流さないトリートメントに関心が集まる理由でしょう。
くせ・白髪・ダメージは、それぞれ別の悩みに見えますが、実は関係し合っています。白髪を染めるカラーをくり返すと髪が傷み、傷んだ髪は湿気を吸いやすくなってうねりが目立つ、という流れです。年齢とともに変わる髪質には、「どれか一つだけを対策する」より、カラーとクセのケアをセットで考えるほうが、仕上がりが整いやすくなります。
場所によって違う|表面・顔まわり・分け目のクセと対策
年齢とともに出てくるクセは、頭全体に同じように出るわけではありません。ご相談の中でも、出やすい場所にはある程度の傾向があります。場所ごとに対策を変えると、毎朝の手間を減らしやすくなります。
| 出やすい場所 | よくある見え方 | 自宅での対策 | サロンでの選択肢 |
|---|---|---|---|
| 表面(頭の上) | チリチリした短い毛が浮く、ツヤがなく見える | 上から下に風を当てて乾かす。仕上げにオイルを手のひらで軽くなでる | 表面だけ、または表面と顔まわりの縮毛矯正、髪質改善トリートメント |
| 顔まわり・前髪 | 生え際がうねる、前髪が割れる | 根元から濡らして乾かす。前髪はつけすぎない | 前髪や顔まわりだけの縮毛矯正 |
| 分け目 | 分け目がぱっくり割れる、地肌が目立つ | 分け目を左右に振りながら乾かす。毎日同じ分け目にしない | 根元の立ち上がりを残す薬剤の選び方を相談 |
| えり足 | うねって外にはねる、まとまらない | 下から風を入れて根元から乾かす | えり足だけの縮毛矯正、カットで長さを調整 |
特に表面のチリチリした毛は、光をばらばらに反射するため、髪全体がパサついて見える原因になります。全体に縮毛矯正をかけなくても、表面や顔まわりなど気になる部分だけを整えることで、見た目の印象が大きく変わることがあります。部分的な施術は、時間も髪への負担も全体より少なく済むので、「全体はまだそれほど気にならない」という方の最初の一歩にも向いています。
自然乾燥がうねりを強くする3つの理由

年齢とともに出てきたクセを目立たせてしまう習慣として、特に見直していただきたいのが「自然乾燥」です。クセのある髪を自然に乾かすと、次のようなことが起こりやすくなります。
1. 髪がパサパサになる
髪は濡れている間、表面のキューティクルが開いた状態です。自然乾燥では、乾く途中でキューティクルが均等に閉じにくく、表面が乱れたまま乾いてしまいます。その結果、内側の水分が逃げやすくなり、パサつきにつながります。
2. うねったまま形が固まる
髪の中には、濡れると一時的にほどけ、乾くと結びつく「水素結合」という結びつきがあります。自然乾燥では、クセのある形のまま乾いて結びつくため、うねりがそのまま固定されます。反対に、ドライヤーで形を整えながら乾かすと、その形で結びつくので、うねりを目立ちにくくできます。
3. 頭皮が湿ったままになる
髪や頭皮が湿った状態が長く続くと、雑菌が増えやすくなり、頭皮のかゆみやにおいの原因になることがあります。髪の根元までしっかり乾かすことは、頭皮を清潔に保つためにも大切です。
| 自然乾燥で起こりやすいこと | 理由 | 対策 |
|---|---|---|
| パサつき | キューティクルが乱れたまま乾く | 洗い流さないトリートメントをつけてからドライヤー |
| うねりが固まる | クセの形のまま水素結合が結びつく | 根元から乾かし、ブラシや手で軽く引っぱりながら乾かす |
| 頭皮のかゆみ・におい | 湿った状態が続き、雑菌が増えやすい | 根元までしっかり乾かす。頭皮を清潔に保つ |
市販のヘアケアだけでは整えにくい理由

トリートメントやヘアオイル、スタイリング剤は、手触りやまとまりを整えるために欠かせないアイテムです。ただ、年齢とともに出てきたクセに対しては、それだけでは整えにくい理由があります。
表面を整えるはたらきが中心
多くのヘアケア用品は、髪の表面をなめらかにして、ツヤやまとまりを出すものです。一方で、年齢とともに出てきたクセは、髪の内側の成分のかたよりから来ているため、表面を整えるだけでは形そのものは変わりません。
時間とともに戻ってしまう
ケア用品の水分や保湿成分は、時間がたつと少しずつ抜けていきます。もともと水分を保ちにくくなっている髪は、その時間がさらに短くなりがちです。「朝はまとまるのに、午後には広がってしまう」というのは、このためです。
形を変えるには、髪の内側への施術が必要
クセの形そのものをやわらげるには、縮毛矯正のように、髪の内側の結びつきに薬剤ではたらきかける施術が必要になります。ホームケアは「整えた状態を保つ・これ以上傷めない」役割、サロンの施術は「形を整える」役割、と分けて考えると分かりやすくなります。
細くなった髪に合わせた縮毛矯正という選択肢

年齢とともに出てきたクセを整える方法として、髪にやさしい酸性〜中性域の薬剤を使った縮毛矯正(「酸性ストレート」「酸性縮毛矯正」と呼ばれることもあります)があります。
一般的な縮毛矯正で気をつけたいこと
クセやうねりでまとまりにくい方が、縮毛矯正を考えるのは自然なことです。ただし、年齢とともに細くなった髪や、ハリのない髪は、薬剤が強くはたらきやすい状態です。髪の状態に合わない強さで施術すると、次のようなことが起こる場合があります。
- 不自然なほどまっすぐになり、ぺたんとした印象になる
- 毛先まで伸びすぎて、動きのない髪型になる
- 髪が傷んで、ごわごわした手触りになる
- アイロンの熱や摩擦で、毛先がパサつく
すでに弱っている髪には、薬剤の選び方に加えて、熱や摩擦による負担もできるだけ小さくする工夫が必要です。美容師の経験と判断が仕上がりに表れやすい施術なので、髪の状態をきちんと見てくれる美容師に相談することが大切です。
アルカリ性の薬剤と、酸性〜中性域の薬剤の違い
| 比べるポイント | 一般的なアルカリ性の薬剤 | 酸性〜中性域の薬剤 |
|---|---|---|
| 髪へのはたらき方 | キューティクルを大きく開いて、内側の結びつきにはたらきかける | 開き方をおさえながら、おだやかにはたらきかける |
| 得意なこと | 強いクセをしっかり伸ばす | 細い髪や傷んだ髪を、やわらかく自然に整える |
| 気をつけたい点 | 細い髪や傷んだ髪には、負担が大きくなりやすい | クセの強さや髪の状態によっては、伸び方がおだやかになる |
| 仕上がりの傾向 | まっすぐ、はっきり | しっとり、自然なまとまり |
アルカリが強い薬剤は、すでにやわらかくなっている細い髪を、さらにやわらかくしすぎてしまうことがあります。そのため、年齢とともに変わった髪には、アルカリをおさえた中性域や酸性域の薬剤を選ぶ考え方が広まってきました。
酸性〜中性域の縮毛矯正の特徴
- 施術後のパサつきが少なく、しっとりとなめらかな手触りになりやすい
- 髪の状態によっては、通常の縮毛矯正より施術の間隔をあけられる場合がある(3か月おきではなく、半年〜1年に1回で済むこともある)
- 白髪ぼかしやハイライトなどのカラーと組み合わせて相談しやすい
- 仕上がりが自然なので、コテで巻いたり、髪を結んだりするスタイルも楽しみやすい
ただし、どの薬剤が合うかは、クセの強さ、髪の太さ、ダメージの状態、これまでのカラーの履歴によって変わります。「酸性だからどんな髪にも合う」というわけではなく、髪の状態に合わせて選ぶことが一番大切です。
arm’s hairの縮毛矯正の考え方
当店では、お客様一人ひとりの髪質、ダメージの程度、クセの強さを見て薬剤を調合し、頭の部位ごとに塗り分けています。根元、中間、毛先、表面と内側では、クセの強さも傷み具合も違うためです。髪の状態に応じて酸性域の薬剤を使い、アイロンの前には熱による負担をおさえる処理をして、自然なまっすぐさとやわらかさの両立を目指しています。縮毛矯正は¥15,000〜(180分〜)です。メニューの詳しい内容は髪質改善・縮毛矯正のページをご覧ください。
施術の流れ(目安)
- カウンセリング:今の髪の状態、クセの出方、カラーの履歴、希望の仕上がりを確認します
- シャンプー:皮脂やスタイリング剤の残りを落とします
- 薬剤の調合:髪質とクセの強さに合わせて薬剤を選びます
- 薬剤の塗布:部位ごとに薬剤を塗り分けます
- 放置:髪の状態を見ながら時間を調整します
- 流し・アイロン:熱による負担をおさえながら、形を整えます
- 仕上げの薬剤:形を落ち着かせ、髪の状態を整えます
- トリートメント・スタイリング:新しい髪の状態に合わせて乾かし方もお伝えします
縮毛矯正のあとの過ごし方とホームケア
髪に合わせた薬剤で縮毛矯正をしても、そのあとの過ごし方で仕上がりの持ちは変わります。特に、年齢とともに細くなった髪は、施術後のケアで手触りに差が出やすくなります。
| 時期 | 気をつけたいこと | おすすめのケア |
|---|---|---|
| 施術当日 | 強く結ぶ、耳にかける、ピンで留めると跡がつく場合がある | なるべくおろしたままで過ごす。気になることはその場で美容師に確認 |
| 施術後〜1週間 | 髪が乾燥しやすい時期 | 集中ケアを取り入れる。熱いお湯を避け、しっかり乾かす |
| 1週間〜1か月 | 毎日のアイロンや高温のドライヤー | 熱から守るアイテムを使う。アイロンは温度を下げて短時間に |
| 1か月以降 | 新しく伸びた根元のクセが目立ちはじめる | 根元のクセの出方を観察し、次の施術の時期を相談する |
施術後の扱い方は、薬剤の種類や髪の状態によって異なります。当日の注意点は、施術のあとに美容師がお伝えしますので、分からないことがあれば遠慮なく聞いてください。
縮毛矯正をした部分は、まっすぐな状態が続きますが、毛先の乾燥やパサつきはホームケアで差が出ます。洗い流さないトリートメントでドライヤーの熱から守り、毛先は乾かしすぎないようにすることで、施術直後のなめらかな手触りを長く保ちやすくなります。次の施術の時期を決めるときも、「どの場所のクセが、どのくらいで気になってきたか」を覚えておいていただくと、根元だけを整えるか、全体を見直すかの判断がしやすくなります。
縮毛矯正・髪質改善・ホームケアの選び方
年齢とともに変わる髪質への対策は、縮毛矯正だけではありません。悩みの強さによって、選び方の目安をまとめます。
| 今の状態 | まず試したいこと | 次に考えたいこと |
|---|---|---|
| 少しパサつく、ツヤが減った | ホームケアの見直し(保湿・乾かし方) | トリートメント(¥3,000・約15分)、プレミアムトリートメント(¥5,000・約30分・ホームケア付き) |
| 表面や顔まわりに細かいクセが出てきた | 乾かし方、クリームやオイルでのスタイリング | 髪質改善ケラチントリートメント(当店オリジナル・約120分・¥10,300) |
| 全体がうねり、朝のブローが昼まで持たない | 髪の状態を見てもらう | 髪に合わせた薬剤の縮毛矯正(¥15,000〜) |
| カラーのダメージもクセも気になる | カラーとクセのケアをまとめて相談 | 縮毛矯正とカラーの組み合わせ方、順番を決める |
髪質改善トリートメントと縮毛矯正のどちらが合うか迷う方は、髪質改善と縮毛矯正はどっちがいいかの記事も参考にしてください。カラーと縮毛矯正を同じ日にできるかどうかは、縮毛矯正とカラーの同時施術の記事にまとめています。
年代別|変わる髪質へのケアの目安

髪質の変化の出方には個人差がありますが、年代ごとの目安をまとめます。年齢はあくまで目安で、ご自身の髪の状態を優先してください。
| 年代の目安 | 髪の特徴 | 中心にしたいケア |
|---|---|---|
| 20〜30代前半 | ハリやコシがあり、比較的しっかりしている | 紫外線や熱から守る。頭皮を清潔に保つ。バランスのよい食事 |
| 30代後半〜40代 | 部分的なうねり、パサつき、スタイリングの持ちの低下 | 保湿中心のホームケア。必要に応じて部分的な縮毛矯正。頭皮のマッサージ |
| 50代以上 | 髪が細くやわらかくなる、ボリュームが出にくい、チリチリしたクセ | 髪に合わせた薬剤の縮毛矯正、アミノ酸系シャンプーでやさしく洗う、頭皮のケア |
20〜30代前半:これから先の髪のための準備
まだ大きな変化は感じにくい時期ですが、紫外線や熱によるダメージをためないことが、これから先の髪質の変化をゆるやかにすることにつながります。アイロンの温度を上げすぎない、帽子や日傘を使う、といった習慣を今のうちに身につけておきましょう。
30代後半〜40代:変化に気づいたら、早めに見直す
「なんとなくまとまらない」「表面にチリチリした毛が出てきた」と感じたら、ケアを見直すタイミングです。水分を補うヘアケアに切り替え、前髪や顔まわりなど気になる部分だけ縮毛矯正をする方法もあります。
50代以上:髪の細さに合わせて、やさしく整える
髪が細くやわらかくなるため、強い薬剤や高温のアイロンは負担になりやすい時期です。髪の状態に合わせた薬剤の縮毛矯正や、やさしい洗浄成分のシャンプーで、負担をおさえながら整えていきます。白髪染めとの組み合わせも、早めにご相談ください。
白髪染めとクセのケアを一緒に考えるときのポイント
年齢とともに変わる髪質のご相談では、白髪染めとクセの両方を気にされている方がほとんどです。どちらも髪に薬剤を使う施術なので、別々に考えるより、組み合わせ方と順番を一緒に考えるほうが、髪への負担をおさえやすくなります。
- 縮毛矯正とカラーは、一般には縮毛矯正を先にして、カラーをあとにする順番が多い
- 同じ日に両方を行うかどうかは、髪の傷み具合と白髪の量で判断する
- 根元の白髪が気になる時期と、根元のクセが気になる時期をそろえると、来店の回数を整理しやすい
- 白髪ぼかしやハイライトのように、白髪を目立ちにくくする色の入れ方もある
- 市販の白髪染めを使っている場合は、その履歴を伝えると、薬剤の選び方に役立つ
白髪染めをくり返している毛先は、すでに薬剤の影響を受けています。そこに縮毛矯正の薬剤や熱が重なると、傷みが出やすくなります。毛先には負担をかけすぎないように薬剤を選ぶ、毛先はカットで整える、といった工夫も一緒に考えます。カラーのメニューはカラーのページをご覧ください。
年齢とともに変わる髪に合わせた髪型の考え方
髪質が変わると、似合う髪型や扱いやすい長さも少しずつ変わってきます。クセをすべて伸ばすのではなく、髪型で目立たせない方法もあります。
| 長さ | 年齢とともに変わる髪との相性 | 扱いやすくするポイント |
|---|---|---|
| ショート | 乾かしやすく、手入れの時間が短い。根元のクセや寝ぐせは目立ちやすい | トップに丸みと立ち上がりを出すと、ボリュームの悩みも目立ちにくい |
| ボブ | まとまりが出やすい。毛先が肩に当たる長さは、はねやすい | 毛先に重さを残し、内側の量で調整する |
| ミディアム | 結ぶことも、おろすこともできて対応しやすい | 顔まわりにレイヤーを入れると、クセが動きに見えやすい |
| ロング | 重さでクセが伸びやすい一方、毛先の傷みが目立ちやすい | 毛先を定期的に整え、表面のチリつきをケアする |
「クセが出てきたから短くしよう」と考える方も多いのですが、短くすると重さが減ってクセが出やすくなることもあります。反対に、長さを残すと重さでクセが落ち着く場合もあります。髪の太さやクセの強さによって向き不向きがあるので、今の髪の状態を見ながら一緒に決めましょう。長さ別のスタイルは、ショートヘアやミディアムヘアのページでも紹介しています。
自宅でできるケア|年齢とともに変わる髪のために

サロンでの施術とあわせて、毎日のホームケアで整えた状態を長く保ちましょう。
シャンプーの選び方と洗い方
- アミノ酸系など、洗浄成分がおだやかなシャンプーを選ぶ
- 保湿成分が多いもの、弱酸性のものも、乾燥しやすい髪に合わせやすい
- お湯の温度は38〜40℃の少しぬるめに
- シャンプーの前にブラッシングして、髪のからまりをほどいておく
- 指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように洗い、すすぎは十分に
水分を補うアイテム
| アイテム | 使い方 | ポイント |
|---|---|---|
| 保湿成分(ヒアルロン酸など)入りのトリートメント | 毎日のシャンプー後、中間〜毛先に | 水気を切ってからつける |
| セラミド入りなどのヘアマスク | 週1〜2回の集中ケアに | 毛先を中心にたっぷり |
| アルガンオイルなどのオイル | 少量を毛先中心に | つけすぎると細い髪はぺたんとする |
| 洗い流さないトリートメント | ドライヤーの前に | 水分の蒸発を防ぎ、熱から守る |
ドライヤーの使い方
年齢とともに変わった髪は熱の影響を受けやすいので、乾かし方を少しだけ丁寧にします。
- タオルで8割ほど水分を取る(こすらず、押さえるように)
- 熱から守るアイテムを毛先中心につける
- ドライヤーは20〜30cmほど離して使う
- 根元→中間→毛先の順に、上から下に向けて乾かす
- クセが出やすい表面や顔まわりは、指やブラシで軽く引っぱりながら乾かす
- 最後に冷風で仕上げる
食事と生活習慣
髪は体の中からもつくられています。たんぱく質(卵、魚、豆類)、ビタミンB群(玄米、ナッツ類)、ビタミンE(アーモンド、オリーブオイル)、亜鉛(牡蠣、牛肉)、オメガ3脂肪酸(青魚、アマニ油)などを、バランスよくとることを意識しましょう。サプリメントは食事の代わりにはならないので、まずは毎日の食事を整えることから始めてください。
寝る前と寝ている間の習慣
髪質の変化を感じはじめたら、寝ている間の摩擦にも気を配ってみてください。細くやわらかくなった髪は、枕とこすれるだけでも表面が乱れやすく、朝のチリつきやうねりの原因になります。
- 寝る前に、根元から毛先まで乾き残しがないか手で確かめる
- 長い髪は、ゆるく一つにまとめるか、シュシュなどやわらかいもので軽く結んで寝る
- シルクやサテンなど、すべりのよい素材の枕カバーにする
- 寝る直前に、洗い流さないトリートメントを毛先にごく少量なじませる
どれも小さな工夫ですが、毎晩のことなので、数週間続けると朝の髪の扱いやすさに違いを感じる方が多い習慣です。
クセを活かすカットとスタイリングのコツ

クセを「伸ばす」だけでなく、カットとスタイリングで「活かす・目立たせない」方法もあります。
ウェットカットとドライカット
| カットの方法 | やり方 | 向いている方 |
|---|---|---|
| ウェットカット | 髪を濡らしてから切る。まとまりよく、正確に切りやすい | クセが弱い方、縮毛矯正をしている方 |
| ドライカット | 乾いた状態で切る。乾いたときのクセの出方を見ながら切れる | クセがある方、自然乾燥に近い状態で扱いやすくしたい方 |
クセが出てきた髪は、濡れているときと乾いたときで形が変わります。乾いた状態でクセの出方を確認しながら長さや量を決めると、自宅での扱いやすさが変わります。ご予約のときに「最近クセが出てきた」と伝えていただくと、カットの進め方を調整できます。
スタイリング剤の使い分け
- ヘアクリーム・バーム:クセを落ち着かせ、まとまりを出したいときに
- ヘアオイル:表面のパサつきとツヤ出しに
- ブラシとドライヤーの組み合わせ:髪を軽く引っぱりながら乾かすと、うねりをおさえやすい
- ストレートアイロン・カールアイロン:使うときは熱から守るアイテムをつけ、温度を上げすぎない
よくある失敗と、見直したいポイント
| よくある失敗 | 起こりやすいこと | 見直したいポイント |
|---|---|---|
| 毎朝高温のアイロンで伸ばす | 熱で毛先がパサつき、さらにクセが目立つ | 温度を下げる、夜のうちにしっかり乾かしておく |
| オイルを重ねづけする | 細い髪がぺたんとして、ボリュームが出ない | 量を減らし、毛先だけにつける |
| 以前と同じ縮毛矯正をくり返す | 細くなった髪に薬剤が強くはたらき、傷みやすい | 今の髪の状態に合わせて薬剤を選び直す |
| 根元のクセが気になって全体に矯正をかけ直す | すでに伸びている毛先に負担が重なる | 新しく伸びた根元だけを整える |
| クセを隠すために毛量を減らしすぎる | 短い毛がはねて、かえって広がって見える | 量の調整は少しずつ、乾いた状態で確認しながら |
縮毛矯正をかけたあとの根元の伸びについては、縮毛矯正のリタッチの記事にまとめています。
サロンに相談したいチェックリスト
- 以前はなかったクセが、ここ数年で目立つようになった
- アイロンで伸ばしても、数時間で元に戻る
- 髪が細くなり、以前と同じ縮毛矯正で傷むようになった
- 白髪染めとクセの両方が気になっている
- 自宅のケアを1〜2か月続けても、まとまりが変わらない
ご来店のときに伝えていただきたいこと
- いつごろから、どこにクセが出てきたか
- これまでの縮毛矯正やカラーの時期と、市販のカラー剤を使ったことがあるか
- 毎朝のアイロンの温度と、使っている時間
- 仕上がりの好み(しっかりまっすぐ、自然な丸み、根元はふんわり、など)
- 次の施術までの間隔の希望や、予定しているイベント
この情報があると、薬剤の強さや塗り分け方、施術の順番をより細かく調整できます。分からないことは「分からない」で大丈夫ですので、覚えている範囲でお話しください。
よくある質問(Q&A)

Q. 年齢による髪質の変化は、何歳ごろから始まりますか?
A. 個人差がありますが、多くの場合35〜40歳ごろから少しずつ変化を感じる方が増えてきます。体質や生活習慣によって時期は異なり、早い方では30代前半から変化が出る場合もあります。
Q. 酸性〜中性域の縮毛矯正は、どれくらい持ちますか?
A. 施術した部分は、まっすぐな状態が続きます。ただし、新しく伸びてくる根元にはクセが出てくるので、根元のクセが気になってきたら整える、という考え方になります。髪の状態やクセの強さによっては、通常の縮毛矯正より間隔をあけられる場合もあります。縮毛矯正が取れたように感じる理由については、縮毛矯正が取れる原因の記事も参考にしてください。
Q. 髪質の変化とホルモンバランスは関係がありますか?
A. 一般に、女性ホルモンのバランスが変わる時期には、髪や頭皮の水分や皮脂が少なくなり、髪質が変わったと感じる方が多いと言われています。男性も年齢とともにホルモンのバランスが変わり、髪質に影響があると言われます。体の変化について気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
Q. 自宅でできることで、一番大切なのは何ですか?
A. 水分を補うヘアケアと、根元からしっかり乾かすことです。保湿成分の多いシャンプー・トリートメントを使い、自然乾燥をやめ、熱から守るアイテムを使って短い時間で乾かすことが基本になります。クセが強くなっている場合は、サロンでの施術も検討してください。
Q. ダメージがある髪でも、縮毛矯正はできますか?
A. 酸性〜中性域の薬剤は、通常の薬剤に比べてダメージのある髪にも合わせやすい特徴があります。ただし、傷みが強い場合は、先にトリートメントで髪の状態を整えてから施術したほうがよいこともあります。事前のカウンセリングで髪の状態を見て、施術の方法をご提案します。
Q. 白髪染めと縮毛矯正は、どちらを先にしたほうがよいですか?
A. 一般には、縮毛矯正を先にして、カラーをあとにする順番が多いですが、髪の状態や白髪の量によって変わります。同じ日にできるかどうかも含めて、カウンセリングでご相談ください。
Q. 縮毛矯正をすると、ボリュームがなくなりませんか?
A. 細くなった髪に強い薬剤を使うと、ぺたんとした印象になることがあります。根元の立ち上がりを残す、毛先には自然な丸みを残すなど、髪の状態に合わせて調整することで、まっすぐすぎない自然な仕上がりを目指せます。ご希望の仕上がりを、写真などで伝えていただくと調整しやすくなります。
Q. 前髪や顔まわりだけ縮毛矯正をすることはできますか?
A. できます。年齢とともに出てくるクセは、顔まわりや表面に出やすいことが多いので、気になる部分だけを整える方法もおすすめの方法の一つです。全体に比べて時間も髪への負担も少なく済みます。どの範囲をかけるかは、クセの出方を見ながらご提案します。
Q. 頭皮のマッサージは、髪質の変化に関係がありますか?
A. 頭皮のマッサージは、シャンプーのときやお風呂上がりに、指の腹でやさしく行うことで、気分よく頭皮のケアを続けやすくなります。一般に血のめぐりを意識したケアとして取り入れられていますが、強く押しすぎたり、爪を立てたりすると頭皮を傷めるので、やさしく行ってください。
Q. 年齢とともに出てきたクセは、ケアを続ければ元のストレートに戻りますか?
A. ケアだけで髪の形そのものを以前の状態に戻すことはむずかしいです。ただ、乾かし方やケアで目立ちにくくすることはできますし、縮毛矯正や髪質改善で整えることもできます。今の髪の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

まとめ:変わる髪質を知って、今の髪に合う方法を選ぶ

最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 年齢とともにうねりやクセが増えるのは、髪の内側の成分のかたより、水分・皮脂の減少、髪が細くなることなどが重なるため
- 生まれつきのクセ毛とは性質が違い、細くやわらかい髪に合わせた対策が必要
- 自然乾燥は、パサつき・うねりの固定・頭皮の湿りにつながる。根元からしっかり乾かす
- 市販のヘアケアは表面を整える役割。クセの形を整えるには、サロンでの施術が必要
- 細くなった髪には、酸性〜中性域の薬剤を含めて、髪の状態に合わせた縮毛矯正を選ぶ
- 変化に気づいたら早めにケアを見直し、ホームケアとサロンのケアを組み合わせる
年齢とともに変わる髪質は、誰にでも起こりうる自然な変化です。「年齢だから仕方ない」とあきらめる前に、今の髪の状態に合った方法を一緒に探してみませんか。arm’s hair(アームスヘアー)は、埼玉県所沢市狭山ケ丘の狭山ヶ丘駅 西口から徒歩5分にあります。スタッフ全員が美容歴10年以上です。髪質改善メニューやお悩み別のメニュー、スタッフ紹介もあわせてご覧ください。
※仕上がりや施術の間隔は、髪質・クセの強さ・これまでの施術の履歴によって異なります。ご自身に合う方法は、カウンセリングで美容師にご相談ください。

