ヘナとハーブカラーの違いって？美容のプロが教える自然派白髪染め完全ガイド

2025年9月28日

近年、髪や頭皮に優しい白髪染め方法として注目を集めている「ハーブカラー」。化学成分を極力抑えた自然派志向の方に支持されていますが、「本当に白髪は染まるの？」「どんな効果があるの？」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、美容のプロとしてハーブカラーの特徴やメリット・デメリット、効果的な使い方まで徹底解説します。ダメージレスで自然な仕上がりの白髪ケアに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

ハーブカラーとは？基本と種類を理解しよう

ハーブカラーは、植物由来の天然成分を使用して髪を染める方法です。一般的な白髪染めに含まれるジアミンやアルカリ剤といった化学物質をほとんど使わず、植物の持つ色素や栄養成分で髪に色をつけていきます。

ハーブカラーの主な原料

ハーブカラーには様々な植物が使用されており、それぞれ異なる色味や効果をもたらします：

ヘナ：赤みのあるオレンジ色に発色し、髪にコシを与える
インディゴ：青みがかった色味で、黒や濃いブラウンを表現
カモミール：明るい金色を引き出す効果がある
カカオ：ナチュラルなブラウンを表現
ローズヒップ：赤みのある色味を強調
アムラ：髪に艶を与えながらヘナの発色を助ける
ケープアロエ：髪と頭皮を保湿する効果がある

これらの成分を単体または組み合わせて使用することで、様々な色合いを表現します。また、単に染めるだけでなく、髪にハリやコシを与えるトリートメント効果も期待できるのが大きな特徴です。

ハーブカラーの仕組み

ハーブカラーは一般的な化学染料とは全く異なる仕組みで髪を染めます。

化学染料の場合：
アルカリ剤でキューティクルを開き、髪の内部まで染料が浸透。その後、酸化反応によって色素を定着させます。この過程でメラニン色素を分解するため、黒髪も明るく染められますが、髪へのダメージも大きくなります。

ハーブカラーの場合：
髪の表面にあるタンパク質と植物色素が結合することで染まります。キューティクルを無理に開かず、髪の表面をコーティングするように色をつけていくため、ダメージが少ない反面、黒髪を明るく染めることはできません。

ハーブカラーとヘナの違いを徹底比較

「ハーブカラー」と「ヘナカラー」という言葉が混同されがちですが、厳密には異なります。

ヘナとは

ヘナは、ミソハギ科の植物「ローソニア・イネルミス」の葉から作られる天然染料です。何千年も前から中東やインドで利用されてきた歴史があり、髪を染める以外にも、ボディペインティングや薬用としても使われてきました。

ヘナ単体では、オレンジから赤みがかった色に染まるのが特徴です。ヘナに含まれるローソンという成分が髪のタンパク質と結合し、色素を定着させます。

ハーブカラーとヘナの関係

ハーブカラーは、ヘナを含む様々なハーブや植物成分を組み合わせたカラーリング方法の総称です。言わば「ヘナ」は「ハーブカラー」の一種と考えられます。

主な違い：

項目	ヘナ	ハーブカラー
原料	ヘナ植物のみ	ヘナを含む複数のハーブや植物成分
色の種類	基本的にオレンジ〜赤褐色のみ	配合によって様々な色合いが可能
効果	コーティング効果、殺菌・抗菌効果	複数のハーブの相乗効果による頭皮ケア
染まり方	比較的強く染まる	ハーブの配合によって染まり具合に差がある

市場では「ヘナカラー」という商品名でも販売されていますが、これらの多くはヘナだけでなく、インディゴやアムラなど他のハーブも配合されており、広義ではハーブカラーに分類されます。

ハーブカラーの色持ちと発色の特徴

ハーブカラーの色持ちについて知っておくことは、長期的な満足度に直結します。一般的な白髪染めと比較すると、ハーブカラーの色持ちはやや短い傾向にありますが、それにはいくつかの理由と特徴があります。

色持ちの特徴

平均的な持続期間：約2〜4週間（髪質や使用頻度によって異なる）
徐々に自然に色落ちする：急激な色落ちではなく、少しずつ色が抜けていく
繰り返し使用で定着性が高まる：初回より2回目、3回目と使用するごとに色が定着しやすくなる

グラデーション退色の魅力

ハーブカラーの大きな特徴として、「グラデーション退色」が挙げられます。化学染料が一気に色落ちして白髪が目立つようになるのに対し、ハーブカラーはゆっくりと自然に色が抜けていくため、新しく伸びてきた白髪との境界線が比較的目立ちにくいのです。

これにより、リタッチ（根元染め）の頻度を減らせるというメリットがあります。特に忙しい方や頻繁に美容室に通うのが難しい方にとっては、この特性は大きな魅力と言えるでしょう。

発色の特徴と色の種類

ハーブカラーの発色は、化学染料ほど鮮やかではなく、ナチュラルで落ち着いた色合いになります。基本的な色のバリエーションは以下の通りです：

ブラウン系：明るめ〜暗めまで様々な茶色
レッド系：赤みの強いブラウンからオレンジ系
ブラック系：青みがかった黒色（インディゴ配合）
アッシュ系：灰色がかったブラウン

ただし、白髪の割合や元の髪色によって発色具合は大きく変わります。白髪が多いほど発色が明るくなり、黒髪が多い場合は色の変化がわかりにくくなります。

ハーブカラー白髪染めの7つのメリット

ハーブカラーが支持される理由には、多くのメリットがあります。ここでは特に注目すべき7つのメリットを詳しく解説します。

1. 頭皮と髪への負担が少ない

化学染料と異なり、強いアルカリ剤やジアミンを含まないため、頭皮への刺激が少なく、かぶれやかゆみのリスクが低減されます。敏感肌の方や、通常の白髪染めでトラブルを経験した方にも使いやすいのが大きな特徴です。

2. 髪にハリコシが出る

ハーブカラー、特にヘナには髪のタンパク質と結合してコーティング効果を生み出す性質があります。これにより、細くなったり柔らかくなりすぎた髪に自然なハリコシが生まれ、髪の毛一本一本が太く見える効果があります。

3. 頭皮環境の改善効果

多くのハーブには抗炎症作用や抗菌作用があり、頭皮環境を整える効果が期待できます。特にヘナには古くから薬用としても使われてきた歴史があり、頭皮の過剰な皮脂分泌を抑制したり、かゆみを軽減したりする効果も報告されています。

4. 自然な発色と仕上がり

化学染料のような人工的な発色ではなく、自然で落ち着いた色合いに仕上がります。「染めました」という印象ではなく、「自然な美しさ」を演出できるため、ナチュラル志向の方に人気です。

5. 徐々に色が定着し、繰り返し使用で効果が高まる

初回使用時より、2回目、3回目と使用を重ねるごとに色の定着度が増していきます。これは、ハーブの色素が髪に蓄積されていくためで、長期的に使用することで満足度が高まるという特徴があります。

6. グラデーション退色で白髪の境目が目立ちにくい

前述のように、急激な色落ちではなく徐々に色が抜けていくため、新しく伸びた白髪との境界線が比較的目立ちにくくなります。これにより、リタッチの頻度を減らせるというメリットがあります。

7. 経年劣化による髪のダメージケア効果も

多くのハーブカラーに含まれる植物成分には、髪を保護し修復する働きがあります。特にアムラやアロエなどの成分は、髪の乾燥を防ぎ、紫外線などの外部刺激からも保護してくれます。単に染めるだけでなく、トリートメント効果も期待できるのです。

知っておくべきハーブカラーの3つのデメリット

1. 黒髪を明るくすることはできない

ハーブカラー最大のデメリットと言えるのが、黒髪を明るく染められないという点です。化学染料のようにメラニン色素を分解する働きがないため、白髪部分は染まっても黒髪部分はほとんど変化しません。そのため、明るい色に染めたい場合や、白髪と黒髪が混じった状態で均一な色に染めたい場合には不向きです。

例えば、白髪が30%程度の方がブラウン系のハーブカラーを使用すると、白髪部分はブラウンに、黒髪部分はそのままの黒色になり、結果として全体的に2色が混ざったような印象になります。

2. 色持ちが短い傾向がある

通常の白髪染めは4〜6週間程度色が持続するのに対し、ハーブカラーは2〜4週間程度で色が抜けていく傾向があります。髪質や洗髪の頻度、使用するシャンプーの種類によっても差がありますが、一般的には頻繁にカラーリングする必要があります。

ただし、前述のようにグラデーション退色するため、急激に白髪が目立つということは少ないものの、長期間色を維持したい方にとっては手間に感じる場合もあります。

3. 施術時間が長く、独特の匂いがある

ハーブカラーは化学染料と比較して髪に色素が定着するまでの時間が長く必要です。一般的な白髪染めが30分程度で完了するのに対し、ハーブカラーは最低でも1時間、理想的には2〜3時間の放置時間が必要な場合もあります。

また、植物由来成分特有の香り（草や土のような自然な香り）があり、人によっては気になることもあります。施術後も数日間は髪から香りが残ることがあるため、香りに敏感な方は事前に確認しておくことをおすすめします。

ハーブカラーに向いている人・向いていない人

ハーブカラーが最適な選択となるのはどのような方でしょうか。また、逆にあまり向いていないのはどのような場合でしょうか。自分に合った白髪ケア方法を選ぶための参考にしてください。

ハーブカラーに向いている人

敏感肌の方：通常の白髪染めでかぶれやかゆみを経験したことがある方
頻繁に白髪染めをする必要がある方：根元の白髪が気になりやすい方
自然な仕上がりを好む方：あまり「染めました」感を出したくない方
髪のハリコシが気になる方：加齢などで髪が細く柔らかくなってきた方
頭皮環境が気になる方：頭皮のかゆみや乾燥が気になる方
オーガニック・ナチュラル志向の方：化学成分をできるだけ避けたい方
白髪の割合が少ない〜中程度（50%以下）の方：白髪と黒髪のコントラストが気にならない方

あまり向いていない人

明るい髪色にしたい方：ブロンドやライトブラウンなど明るい色に染めたい方
均一な発色を求める方：髪全体を同じ色に仕上げたい方
白髪の割合が非常に多い方（70%以上）：特に黒髪に戻したい場合
施術時間の短さを重視する方：短時間で染め上げたい方
強い香りが苦手な方：ハーブ特有の匂いが気になる方
即効性を求める方：1回の施術で満足のいく発色を求める方

ハーブカラーを選ぶ際は、ご自身の髪質や白髪の状態、求める仕上がりなどを総合的に考慮することが大切です。迷った場合は、まずは美容師さんに相談してみることをおすすめします。

自宅でのハーブカラーと美容室施術の違い

ハーブカラーは自宅でも美容室でも施術可能ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらを選ぶべきか、比較してみましょう。

自宅でのハーブカラー

メリット：

コストを抑えられる（1回あたり1,000〜3,000円程度）
好きなタイミングで染められる
自分のペースで放置時間を調整できる

デメリット：

均一に塗るのが難しく、ムラができやすい
後頭部など見えない部分は特に難しい
配合や放置時間の調整が難しい
髪質や白髪の状態に合わせた調整ができない
部屋や衣類を汚してしまう可能性がある

美容室でのハーブカラー施術

メリット：

プロの技術で均一に塗布できる
髪質や白髪の状態に合わせた配合調整ができる
髪全体を見渡して最適な施術ができる
同時にケアやスタイリングも可能
髪や頭皮の状態についてプロのアドバイスがもらえる

デメリット：

コストが高くなる（6,000〜15,000円程度）
予約が必要で、時間の融通が利きにくい
サロンによってはハーブカラーの取り扱いがない場合もある

最適な選択は？

初めてハーブカラーを試す場合は、美容室での施術をおすすめします。プロの手によって適切な配合と施術を受けることで、ハーブカラーの効果を最大限に引き出せます。また、自分の髪質や白髪の状態に合った施術方法やアフターケアについてもアドバイスがもらえます。

慣れてきたら、美容室とのいいとこ取りの「ハイブリッド方式」も一つの選択肢です。例えば、2〜3ヶ月に一度は美容室で全体染めをしてもらい、その間の根元リタッチは自宅で行うという方法です。これによりコストを抑えながらも、定期的にプロのケアを受けられます。

ハーブカラーで失敗しないためのポイント

ハーブカラーを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。特に初めて試す方は、以下のポイントに注意してみてください。

1. 事前にパッチテストを行う

ハーブカラーは化学染料に比べてアレルギー反応が起こりにくいとされていますが、植物アレルギーがある方は反応する可能性があります。施術の24〜48時間前に、耳の後ろや二の腕の内側などに少量塗布して、赤みやかゆみが出ないか確認しておきましょう。

2. 髪の状態を整えておく

ハーブカラーは髪の状態によって染まり具合が大きく異なります。特にダメージヘアは色ムラの原因になりやすいため、施術の1週間前からトリートメントなどでしっかりケアしておくことをおすすめします。

3. 適切な色選びをする

自分の白髪の量や髪質に合った色を選びましょう。白髪が少ない方は自然な色合いの製品を、白髪が多い方はやや濃いめの色を選ぶと良いでしょう。迷ったら、まずは美容師さんに相談するのがベストです。

4. 十分な放置時間を確保する

ハーブカラーは化学染料よりも色が定着するまでに時間がかかります。説明書に記載の時間よりもやや長めに放置すると、より色が定着しやすくなります。時間に余裕のある日に施術することをおすすめします。

5. 温度管理に注意する

ハーブカラーは温かい状態の方が発色しやすい特徴があります。施術中はラップやキャップで覆って保温すると、より色が入りやすくなります。特に寒い季節は注意が必要です。

6. 一度に完璧を求めない

ハーブカラーは繰り返し使用することで徐々に理想の色に近づいていくものです。初回の施術で完璧な発色を期待せず、2〜3回使用することで色が定着していくことを理解しておきましょう。

7. アフターケアを怠らない

ハーブカラー後は、色持ちを良くするためにカラーケア用のシャンプー・コンディショナーを使用しましょう。また、洗髪の際はぬるま湯を使い、熱いお湯で洗わないようにすることも大切です。

ハーブカラーのケア方法と色持ちを良くするコツ

ハーブカラーの色持ちを良くし、美しい髪を長く保つためのケア方法をご紹介します。

シャンプー・コンディショナーの選び方

低刺激・弱酸性のシャンプーを選ぶ：強い洗浄力のシャンプーは色落ちを早める原因になります。できるだけ低刺激で弱酸性のシャンプーを選びましょう。
ノンシリコンにこだわりすぎない：適度なシリコン配合のコンディショナーは、ハーブカラーの色素を閉じ込める効果があります。
カラーケア専用製品を活用する：カラーヘア用のシャンプー・コンディショナーには色持ちを良くする成分が含まれているため、おすすめです。

日常のケアポイント

ぬるま湯で洗髪する：熱いお湯は色落ちを早める原因になるため、38℃前後のぬるま湯で洗いましょう。
洗髪頻度を見直す：毎日シャンプーをすると色落ちが早くなります。可能であれば2〜3日に1回程度に抑えると色持ちが良くなります。
紫外線対策を行う：紫外線は色褪せの大きな原因です。外出時はUVカット効果のあるヘアミストを使用したり、帽子をかぶったりするなどの対策を行いましょう。
ヘアオイル・美容液を活用する：洗髪後に少量のヘアオイルやヘア美容液をつけると、キューティクルが整い、色持ちが良くなります。

ハーブカラーの色持ちを延ばすテクニック

トリートメントに色素を混ぜる：市販のカラートリートメントにハーブカラーパウダーを少量混ぜて使用すると、色味が長持ちします。
定期的なカラーリタッチ：全体を染め直すのではなく、根元だけの「リタッチ」を定期的に行うことで、色の統一感を保ちやすくなります。
ヘアスチーマーを活用する：蒸しタオルやヘアスチーマーで温めながらトリートメントを行うと、栄養分と色素が髪に浸透しやすくなります。

よくある質問（FAQ）

ハーブカラーに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1: ハーブカラーは白髪をしっかり染められますか？

A: はい、染められます。ただし化学染料と違い、徐々に色が定着していくため、1回目より2〜3回目の方が発色が良くなる傾向があります。白髪の量や状態によっても染まり具合は異なります。

Q2: ハーブカラーの施術頻度はどのくらいがいいですか？

A: 一般的には3〜4週間に1回程度の頻度が理想的です。色持ちは個人差がありますが、ハーブカラーは徐々に色が抜けていくため、急に白髪が目立つということは少なく、ご自身の好みのタイミングで染め直すことができます。定期的に使用することで色の定着度が増していくため、長く続けることをおすすめします。

Q3: 自宅でハーブカラーを行う場合の注意点は？

A: 自宅で行う際は以下の点に注意しましょう：

事前に説明書をよく読み、手順を理解する
衣類や床などを保護するために古いタオルや新聞紙を敷く
ゴム手袋を着用し、額や首筋にはワセリンなどを塗っておく
均一に塗るために、髪を細かく分けて丁寧に塗布する
後頭部は鏡を使うか、家族に手伝ってもらうとムラなく塗れる
指定の放置時間より少し長めに置くと色が入りやすい

Q4: ハーブカラーで染めた髪を通常のヘアカラーに戻すことはできますか？

A: 基本的には可能です。ただし、ヘナなど一部のハーブカラーは髪に強く定着するため、化学染料との相性が悪い場合があります。特にヘナで染めた髪に明るい色の化学染料を使うと、緑色に変色するリスクがあります。美容室で施術する際は、必ず事前にハーブカラーを使用している旨を伝えましょう。

Q5: ハーブカラーと通常のヘアカラーを併用できますか？

A: 部分的に併用することは可能ですが、同じ箇所に重ねて使用するのは避けた方が無難です。例えば、根元の白髪はハーブカラーで、毛先はファッションカラーでというように使い分けることはできます。ただし、一度化学染料を使った部分にハーブカラーを使うと、思ったような発色にならないこともあります。

Q6: 妊娠中や授乳中でもハーブカラーは使えますか？

A: ハーブカラーは化学染料に比べて刺激が少ないため、妊娠中や授乳中の方でも比較的安心して使用できると言われています。ただし、個人差や使用する製品によって異なりますので、必ず医師に相談の上、パッチテストを行ってから使用することをおすすめします。また、100%天然成分の製品を選ぶとより安心です。

Q7: ヘアカラーアレルギーがある場合でもハーブカラーは使えますか？

A: 化学染料アレルギーの方でもハーブカラーなら使える場合が多いですが、植物アレルギーがある方は反応する可能性もあります。必ず事前にパッチテストを行い、48時間経過を見てから使用するようにしましょう。また、過去に重度のアレルギー反応を経験した方は、専門医に相談することをおすすめします。

Q8: ハーブカラーは髪が傷みますか？

A: 一般的な化学染料と比較すると、ハーブカラーは髪へのダメージが少ないとされています。むしろ、多くのハーブには髪を保護し強化する作用があるため、使い続けることで髪質が改善されることもあります。特にヘナには髪のコーティング効果があり、ハリコシが出てくることが多いです。

Q9: ハーブカラーで明るい色（ブロンドなど）に染めることはできますか？

A: 残念ながら、ハーブカラーだけで黒髪をブロンドなどの明るい色に染めることはできません。ハーブカラーには髪の黒色素（メラニン）を分解する働きがないからです。白髪部分は様々な色に染められますが、黒髪部分は基本的に暗い色にしか染められません。明るい色にしたい場合は、まず別の方法でブリーチする必要があります。

Q10: 白髪が少ない場合でもハーブカラーは効果的ですか？

A: 白髪が少なくても十分効果があります。むしろ、白髪が30%程度までの方がハーブカラーの良さを実感しやすいでしょう。少量の白髪をナチュラルに染めて目立たなくし、同時に髪全体にツヤやハリを与えるという効果が期待できます。白髪が気になり始めた初期段階からハーブカラーを使い始めると、髪へのダメージを最小限に抑えながら白髪ケアができます。