最近のニュースで、セルフまつげパーマのキットに髪の毛用のパーマ液を入れて無許可で販売していた業者が逮捕されました。これにより、顔がかぶれたり、まぶたがやけどのようになるケースが報告されています。
しかし、誤解しないでいただきたいのは、問題があったのは無許可販売の業者が髪の毛用の薬剤を使用していたためであり、まつげパーマ自体が危険なわけではありません。正しい薬剤と技術を用いれば、まつげパーマは安全に楽しむことができます。
セルフまつげパーマをお勧めできない理由
セルフまつげパーマをお勧めできない理由は以下の通りです:
判断の難しさ
まぶたの状態を適切に判断するのは非常に難しいです。まぶたや目元の皮膚は他の部分の皮膚に比べても非常に薄く、敏感です。そのため、炎症や腫れが起きやすく、まつげパーマをしない方が良い場合もあります。自己判断での施術はリスクが高いです。
技術的な難しさ
まつげは髪の毛よりも細く短いです。他人に施術する場合でも細かなテクニックが必要です。自分で行うのはさらに難しく、失敗すると目元にダメージが及びやすいです。まつげパーマの作業自体が非常に難しいため、仕上がりや安全面でリスクが高まります。
使用薬剤の選定
市販のセルフまつげパーマキットには、まつげ専用のパーマ液が含まれているはずですが、時には髪の毛用のパーマ液が混入していることがあります。これにより、顔がかぶれたり、まぶたがやけどする危険性があります。自分で薬剤の成分を確認し、安全性を確保することは簡単ではありません。
全国の消費者生活センターに寄せられたまつげパーマに関する相談件数は、ここ数年で減少しています。まつげパーマがより身近になり、多くの人が施術を受けている中で、トラブルの発生率が減少しているのは、きちんとした知識と技術を持った施術者が増えているためです。これにより、信頼できるサロンであれば、安心してまつげパーマを受けることができると言えます。
まつげパーマ剤と髪の毛のパーマ剤の違い
まつげパーマ剤と髪の毛のパーマ剤は異なるものです。以下に違いを説明します:
使用目的の違い
まつげパーマ剤は、デリケートなまぶたの皮膚に使用することを考慮して作られています。一方、髪の毛のパーマ剤は頭皮や髪の毛の特性に合わせて作られています。
成分の違い
まつげパーマ剤はクリームやジェル状で、トリートメント効果が高い成分が含まれています。これは、目に入ったりしないようにするためです。髪の毛のパーマ剤は液体状で、まつげに使用すると危険です。
安全性の違い
まつげパーマ剤は、まぶたや目元のデリケートな皮膚に安全に使用できるように作られています。最近では化粧品登録をされているものも多く、安心して使用できます。しかし、100%安全なものはないため、目に入れたり肌に直接触れたりしないように注意が必要です。
安全にまつげパーマを楽しむために
安心してまつげパーマを楽しむためには、以下のポイントに注意しましょう:
セルフまつげパーマを避ける
セルフまつげパーマは避けるべきです。どうしても自分で行いたい場合は、使用する薬剤の成分を確認し、安全性を十分に理解した上で行う必要があります。市販されている商品は安全と信じて購入する方が大多数だと思いますが、使用する薬剤がどんな成分で構成されていて、危険性が高いのか否かを確認することが重要です。
プロの施術を受ける
信頼できるサロンで、美容師免許を持ったアイリストから施術を受けることが最も安心です。美容師資格を持ったプロの技術者は、まつげパーマに関する知識と技術を持っており、安全かつ綺麗に仕上げることができます。
サロンの選び方
サロンを選ぶ際は、美容所登録されているかどうか、美容師免許を持ったアイリストが在籍しているかを確認しましょう。また、口コミや評判をチェックし、信頼できるサロンを選ぶことが重要です。
施術前のカウンセリング
施術前には、アイリストに自分のまぶたの状態を確認してもらい、施術が適切かどうかを判断してもらいましょう。疑問や不安がある場合は、しっかりと相談し、安全に施術を受けるためのアドバイスを受けることが大切です。
アフターケア
施術後のアフターケアも重要です。まつげパーマ後のまつげの状態を保つために、専用のトリートメントや美容液を使用することをお勧めします。また、目元をこすったり、強い刺激を与えないように注意しましょう。
まつげパーマを長持ちさせるための完全ガイド
まつげパーマは自まつげにカールをつけることで、ナチュラルで魅力的な目元を演出します。しかし、カールがどれくらい持つかは個人差があり、初めてのパーマではかかりにくかったり、早く取れてしまうこともあります。一般的には1か月から1か月半ほど持続しますが、正しいケアをすることでさらに長持ちさせることができます。
まつげパーマのカールを長持ちさせる秘訣
まつげパーマは時間とともにカールが徐々に取れていきます。そのため、定期的にサロンで再施術を受けることが必要ですが、再施術のタイミングはカールが8割ほど取れた時が目安です。1か月以内の再施術はまつげにダメージを与えるため、避ける方が良いでしょう。できるだけ長持ちさせるためのケア方法を以下に紹介します。
施術当日に気をつけること
まつげパーマの施術を受けた当日は、まつげを濡らさないことが最も重要です。パーマ直後は薬剤によってまつげが不安定な状態にあるため、水分がカールを崩してしまう原因になります。以下のポイントに注意してください。
- 洗顔・クレンジングを控える: 施術当日は洗顔やクレンジングを避けましょう。もし濡れてしまった場合は、優しく水分をふき取ってください。
- 汗や水を避ける: スポーツや入浴で汗をかいたり、まつげが濡れる状況を避けましょう。
日常のケアで気をつけること
施術翌日以降も、以下のポイントに注意してまつげパーマを長持ちさせましょう。
- こまめに水分を拭き取る: スポーツやプールに行った際は、タオルでそっと押さえるようにして水分を拭き取りましょう。また、ドライヤーの冷風でまつげを乾かすことも効果的です。
- コーティング剤や美容液を使用する: まつげのコーティング剤や美容液を使うことで、皮脂や水分からまつげを守り、カールの持ちを良くすることができます。マスカラベースのように使用すると効果的です。
やってはいけないこと
まつげパーマをかけた後にビューラーを使うことは避けましょう。ビューラーの力がまつげにダメージを与え、カールが取れやすくなるだけでなく、まつげが抜けてしまう原因にもなります。カールが取れてきた場合は、以下の方法を試してみてください。
- 指でカールをつける: マスカラを塗った後、指でまつげを持ち上げてカールをつける方法です。ビューラーを使わずに自然なカールを維持できます。
日常生活でできる追加ケア
まつげも髪の毛と同じように扱うことが大切です。髪のパーマやカラーが早く落ちると感じることがあるかもしれませんが、それは使用しているシャンプーに界面活性剤が含まれているからです。この成分が髪の外側をきれいにする一方で、内部の栄養を奪ってしまいます。まつげには専用の美容液を使い、栄養を与え続けることが重要です。
若々しく見えるためには、まつげにも十分な水分を保つことが大切です。正しいケアを習慣化することで、まつげパーマのカールを長持ちさせ、健康的なまつげを維持しましょう。
結論から言うと、セルフまつげパーマはお勧めできません。現在、ネット通販などで簡単にセルフまつげパーマキットが手に入りますが、セルフで行うことにはいくつかのリスクが伴います。
まとめ
まつげパーマは、正しい知識と技術を持ったプロの施術を受ければ、安全に楽しむことができます。セルフまつげパーマは避けるべきであり、信頼できるサロンで施術を受けることが基本です。安全にまつげパーマを楽しむためには、サロンの選び方や施術前のカウンセリング、アフターケアに注意し、トラブルを避けることが重要です。
まつげパーマを楽しむための最も大切なポイントは、信頼できるプロに任せることです。正しい知識と技術を持ったアイリストに施術してもらうことで、安全かつ美しいまつげを手に入れることができます。