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マットカラーとアッシュの違いとは?ブラウンの選び方と頼み方

結論からお伝えします。アッシュは「色味(青みや灰色を足した寒色寄りの色)」、マットは「質感・印象(ツヤを抑え、赤みや鮮やかさを落ち着かせた見え方)」を指す言葉で、同じ物差しでは比べられません。そのため「マットアッシュ」は「アッシュの色味を、落ち着いた質感に仕上げた髪色」という意味になります。アッシュブラウンとマットブラウンの違いも同じで、前者は青みを足した茶色、後者は赤みを抑えて渋く見せた茶色、という整理になります。

この記事では、arm’s hair(アームスヘアー)の店長として20年以上カラーを見てきた立場から、マットヘアカラーの考え方、アッシュ・マットブラウンとの違い、肌色や髪質別の選び方、ブリーチあり・なしの目安、オーダーの伝え方、色持ちのコツまでを順番にまとめます。

目次

マットヘアカラーとは?まず「ツヤなし」の意味を整理

マットヘアカラーのイメージ

マットヘアカラーとは、ひとことで言えば「ツヤ感を抑えて見せる髪色」です。「マット系」「ツヤなしカラー」「くすみカラー」と呼ばれることもあり、サロンによって呼び方に幅があります。

大切なのは、髪の表面のツヤそのものは、カラー剤だけで決まるものではない、という点です。ツヤは、髪の表面が整っているほど光がきれいに反射して出ます。傷んで凹凸がある髪や、乾燥してパサついた髪は、もともとツヤが出にくくなります。つまり「マット」とは、次のような要素が重なって「ツヤが控えめに見える」状態を作るもの、と考えるとわかりやすくなります。

  • 色の鮮やかさ(彩度)を落として、くすんだ色にする
  • 赤み・オレンジみ・黄みを抑える補色(反対色)の色素を使う
  • 髪の明るさ(トーン)を、暗すぎず明るすぎない範囲にそろえる
  • ツヤを足しすぎないスタイリング剤を選ぶ

そのため、同じ「マットブラウン」でも、サロンによって使う色素が異なり、仕上がりも少しずつ変わります。「マット」という言葉だけで頼むと、お店と自分のイメージにずれが出やすい理由はここにあります。

日本人の髪に「マット」が合わせやすい理由

日本人の髪は、一般に赤みやオレンジみが出やすいと言われています。明るくしていくほど、その赤みが目立つ場合が多く、「思ったよりも赤っぽくなった」「黄色くなった」という声をよく耳にします。

そこで、赤みやオレンジみの反対側にあたる緑系・青緑系の色素を重ねると、赤みが打ち消されて、落ち着いたくすみ感のある色に見えます。これが、一般に「マットカラー」と呼ばれる色づくりの基本的な考え方です。

気になる色みと、打ち消す色の関係

色の世界には「反対側にある色同士は、重ねると打ち消し合う」という考え方があります。カラー剤の色づくりも、この考え方を使っています。マットやアッシュの色づくりを理解する手がかりになるので、一覧にしておきます。

気になる色み 打ち消しに使う色の方向 仕上がりの傾向
赤み(赤茶っぽさ) 緑系、青緑系(カーキ、マット系) くすんだ落ち着いた茶色になる
オレンジみ 青系(アッシュ系) 涼しげで、透明感のある色に見える
黄み 紫系(バイオレット、ラベンダー系) 白っぽい、淡いベージュやシルバーに見える

このとき、打ち消す色を強く入れすぎると、色が沈んで暗く見えたり、緑や青がそのまま目立ったりすることがあります。反対に、弱すぎると赤みが残ります。この加減が美容師の腕の見せどころで、同じ「マットブラウン」の注文でも、仕上がりに差が出る理由でもあります。

マットカラーとアッシュカラーの違いを表で比較

マットとアッシュを並べて考えるイメージ

「マット」と「アッシュ」は混同されやすいのですが、役割が違います。まず全体像を表にまとめます。

比べるポイント アッシュ マット
何を表す言葉か 色味(寒色寄りの色) 質感・印象(ツヤを抑えた見え方)
色のイメージ 青み・灰色(グレー)・紫みを含んだ色 赤みを抑えた、くすんだ落ち着いた色
赤みの抑え方 青系・紫系の色素で赤みや黄みを抑える 緑系・カーキ系などの色素で赤みを打ち消す
見た目の印象 透明感、涼しげ、クール 落ち着き、こなれ感、柔らかい抜け感
ベースの色 主にグレー、ブルー、ラベンダー系 ブラウン、ベージュ、アッシュ、カーキなど幅広い
組み合わせ方 「アッシュブラウン」「アッシュベージュ」 「マットブラウン」「マットアッシュ」「マットベージュ」

表のとおり、アッシュは「どんな色か」、マットは「どんな質感・見え方か」を表すため、両者は組み合わせることができます。「マットアッシュ」と言えば、アッシュ(寒色)の色味を、マットな質感で仕上げた髪色になります。

アッシュブラウンとマットブラウンの違い

検索でも多い「アッシュブラウンとマットブラウンの違い」を、もう少し具体的に整理します。

比べるポイント アッシュブラウン マットブラウン
ベース ブラウンに青み・灰みを加えた色 ブラウンから赤みを抜いて、彩度を落とした色
光に当たったとき 青みがかった、クールな透明感が出やすい 赤みが目立たず、落ち着いた深みが出やすい
髪が明るいとき 青灰色の寒色感がはっきり出る やわらかくくすんだ印象になる
髪が暗いとき 光が当たったときだけ青みが見える 黒に近い自然な落ち着きになる
向きやすい雰囲気 涼しげ、すっきり、都会的 なじみやすい、肩の力が抜けた、大人っぽい
色落ち後の傾向 青みが抜けて黄みやオレンジみが出やすい 赤みが再び出てくることがある

実際には、サロンやカラー剤のメーカーによって、アッシュブラウンとマットブラウンの色づくりが近い場合もあります。写真を見ながら「青っぽいクールな感じ」なのか「赤みを消したくすみ感」なのかを言葉にして伝えると、イメージのずれを減らせます。

よく頼まれる4タイプ別|マットブラック・ブラウン・ベージュ・アッシュ

マットカラーの4つのバリエーション

ここでは、よくオーダーされるマットカラーを4つのタイプに分けて、特徴を見ていきます。

1. マットブラック(黒髪をやわらかく見せる)

黒髪を、重たい黒ではなく、少し抜けたやわらかい黒に整えるタイプです。真っ黒の重さが気になる方、でも明るくはしたくない方に向きます。ウェービーなショートや、ぱっつんボブ、レイヤーロングなど、髪型の形で印象が大きく変わります。

2. マットブラウン(もっとも取り入れやすい基本形)

ブラウンの赤みを抑え、落ち着かせたタイプです。職場でも浮きにくく、初めてマット系に挑戦する方に提案しやすい色です。ダークなマットブラウンは落ち着いた雰囲気に、ミルクティー寄りは柔らかい印象になり、テラコッタ系はあえて赤みを少し残して温かみを出す、というように幅が出せます。

3. マットベージュ(明るさを出しつつ派手に見せない)

明るめの髪色でも、黄みや赤みを抑えて落ち着かせることで、派手になりすぎない軽やかさを出せます。ブリーチを使うかどうかで、仕上がりの明るさが大きく変わります。

4. マットアッシュ(透明感とくすみ感を両立)

アッシュの寒色感に、マットな落ち着きを重ねたタイプです。クールで涼しげな雰囲気が出やすく、ボブやロブ、カールヘアなど、動きのあるスタイルと合わせると雰囲気が際立ちます。ただし、明るく透明感を出そうとするとブリーチが必要になる場合が多く、髪の負担も考える必要があります。

肌色・髪質で選ぶ|マットカラーが合う人・注意したい人

髪質と肌色で変わるマットカラーの見え方

マットカラーは幅広い方に取り入れやすい一方で、肌色や髪質によって見え方が変わります。ここでは一つの目安としてご紹介します。実際には光の当たり方や髪の状態でも変わるため、最終的にはカウンセリングで確認します。

肌色別の目安

肌のタイプ(目安) 合わせやすい傾向 注意したい点
黄みのある肌(イエローベース寄り) オリーブ系、カーキ系、温かみを残したマットブラウン 青みが強いアッシュは、肌がくすんで見えることがある
青みのある肌(ブルーベース寄り) グレージュ系、スモーキーなマットアッシュ 黄みが強いベージュは、浮いて見えることがある
どちらか迷う肌 ニュートラルなマットブラウン、マットベージュ 写真を見ながら決めると安心

この表はあくまでも一般的な傾向です。パーソナルカラーの診断結果だけで決めるのではなく、髪の長さや、メイク、服装の好みもあわせて考えるのがおすすめです。

髪質別の目安

髪質 マットカラーとの相性 ポイント
太くて硬い髪 色が入りにくい場合があるが、質感はなじみやすい 光を強く反射しやすい髪には、落ち着いた見え方に合いやすい
普通〜やや細い髪 取り入れやすい トーンを上げすぎないほうが、手入れの負担が少ない
とても細く柔らかい髪 暗めにしすぎると、ボリュームが出ないように見えることがある ベージュなど明るさのあるマットを選ぶと軽く見える
乾燥して広がりやすい髪 ツヤがないぶん、乾燥して見えることがある 先にトリートメントで整えてからカラーをする
傷みが強い髪 色が抜けやすく、色ムラになる場合がある 無理に明るくしないほうが長く楽しめる

乾燥しやすい髪や、傷みが気になる髪は、ツヤを抑えるマットカラーが「傷んで見える」方向に働くことがあります。その場合は、まず髪のコンディションを整えるほうが、仕上がりがきれいになります。当店では髪質改善ケラチントリートメント(当店オリジナル・約120分・¥10,300)も用意しています。

黒髪・暗い髪からマットカラーにする方法(ブリーチあり・なし)

黒髪からマットカラーにするイメージ

「今は黒髪だけど、マットカラーにしてみたい」というご相談もよくあります。ここではブリーチを使うかどうかで、選び方の目安を整理します。

ブリーチなしで楽しめるマットカラー

スタイル 明るさの目安 向いている方
ダークマットブラック〜ダークマットブラウン 黒髪から1〜2トーン程度 職場や学校の規定があり、髪の負担を増やしたくない方
マットブラウン 3〜4トーン程度 赤みを抑えつつ、少し明るくしたい方
マットグレージュ(ブラウン寄り) 4トーン前後 落ち着いたまま、寒色感を足したい方

黒髪は、もともとの色素が濃いため、ブリーチなしで明るくしていくと、赤みやオレンジみが出やすくなります。その赤みを抑えるために、緑系・青系の色素を使って調整します。ブリーチなしでも一定の赤み抑制はできますが、明るくなるほど、くすみの調整は難しくなります。

ブリーチありのマットカラー

スタイル ブリーチの目安 注意点
マットベージュ 1回程度 髪が細い方は負担を考えて回数を相談する
ミルクティー系マット 1回〜 色落ちで黄みが出やすいので、色の入れ直しが必要
プラチナ系マット 2回以上 髪の状態によっては、希望の明るさまで届かない場合がある

ブリーチを使うスタイルは、髪の負担が増えます。ブリーチ後にカラーを重ねる方法は「ダブルカラー」と呼ばれ、当店では¥15,000〜でお受けしています。ブリーチの回数は、髪の太さ・傷み具合・これまでのカラー履歴によって変わりますので、一律の回数は決められません。カラーメニューの詳細はこちらをご覧ください。

前回までのカラー履歴は先に伝えてほしい理由

カラー剤は、髪に残っている過去の染料やブリーチ履歴の影響を受けます。「黒染めをしたことがある」「市販の白髪染めを使った」「縮毛矯正をしている」といった情報は、仕上がりの色を左右します。特に黒染めの履歴が残っている髪は、明るいマットカラーが入りにくく、ムラになりやすい場合があります。初めてのご来店のときは、わかる範囲で構いませんので、お話しください。

マットカラーを長持ちさせるホームケア

マットカラーのホームケア

マットカラーのご相談で多いのが「だんだん赤くなる」「黄色っぽくなる」という色落ちの悩みです。カラーは時間とともに色素が少しずつ抜けていくもので、特に明るい色ほど、変化がわかりやすくなります。色の変化をゆるやかにするために、毎日できるケアをご紹介します。

毎日のケア

  • カラー用のシャンプー・トリートメントを使う。洗浄力が強すぎないものを選ぶ
  • 洗うときのお湯は、熱すぎないぬるま湯(目安は38℃前後)にする
  • ドライヤーは、髪を濡らしたまま長く放置せず、早めに乾かす
  • ドライヤーやアイロンの前には、熱から守るスタイリング剤を使う
  • 外出時は、帽子や日傘、UVカットのスプレーなどで紫外線を避ける

色味のメンテナンス

  • 色落ちで黄みが出やすい明るめのアッシュ系・ベージュ系は、紫シャンプーやカラートリートメントで色を補う方法がある
  • 色を補うタイプのトリートメントは、毎回使うのではなく、週1回程度から始めて様子を見る
  • 使ってみて色が濃くなりすぎたり、ムラになったりしたら、使用頻度を減らす

ヘアオイルの選び方

マット系の仕上がりを保ちたい場合は、ツヤを強く出すタイプよりも、質感を整えるタイプのオイルやバームのほうが雰囲気に合います。付けすぎるとベタついて重たく見えるので、少量を手のひらにのばしてから、毛先中心になじませるのがコツです。

メンテナンスの周期は?

カラーの持ちは、髪の状態や色の明るさ、シャンプーの頻度によって異なります。一般には、明るい色ほど色の変化が早く、4〜6週間を目安に色味を整える方が多いです。根元の伸びが気になる場合は、全体を染め直すのではなく、リタッチカラー(当店¥4,600)で根元だけ整える方法もあります。

失敗しないマットカラーのオーダー方法

マットカラーのオーダー

「マット」は質感を表す言葉なので、色味や明るさと合わせて伝えるのがポイントです。次の3つを意識してみてください。

1. 色味と質感を分けて伝える

「マットにしたい」だけでは、赤みを消したいのか、ツヤを抑えたいのか、くすみ色にしたいのかが伝わりません。次のように分けて伝えると、仕上がりのイメージを共有しやすくなります。

  • 色味:ブラウン、ベージュ、アッシュ、グレージュ、カーキなど
  • 質感:赤みを抑えたい、くすませたい、ツヤは控えめにしたい
  • 明るさ:今の髪より明るくしたいか、同じくらいか、暗くしたいか

例:「赤みを抑えた、くすんだミディアムブラウンにしたいです。ツヤは控えめで、派手には見せたくないです」

2. 明るさの目安を共有する

髪の明るさは「レベル」という数字で表すことがあります。目安としては、黒髪がレベル3前後、暗めの茶髪がレベル5前後、明るめの茶髪がレベル7〜8前後と言われます。ただし、サロンごとにレベルの捉え方に幅があり、光の当たり方でも見え方が変わります。数字だけでなく、写真と合わせて確認するのが安心です。

3. 参考写真を2〜3枚用意する

写真は、色味だけでなく「ツヤの感じ」「髪の長さ」「光の当たり方」がわかるものがおすすめです。SNSで「#マットカラー」「#マットアッシュ」「#マットブラウン」などを検索して、好みに近いものを保存しておきましょう。加えて「ここは違う」と感じる写真も一緒に見せると、避けたいイメージが伝わります。

失敗しやすいケースと対策

よくある悩み 起こりやすい理由 事前にできること
赤みが出た 暗い髪や、赤みが出やすい髪質で明るくした 赤みを抑えたいことを、先に伝える
思ったより暗く重く見える マットは彩度を落とすため、明るさが沈んで見える場合がある 明るさをワントーン上げる、レイヤーを入れて軽さを出す
緑っぽく見える 補色の色素が、色落ちの途中で目立つことがある 色落ち後の変化を、事前に聞いておく
すぐ色が抜ける 明るい髪や傷んだ髪は、色素が残りにくい 色落ち後のメンテナンス周期を相談する
写真と違う 写真の加工や光の違い、髪質の違い 髪色を決める前に、複数の写真で確認する

当日のチェックリスト

  • 今の髪色と、これまでのカラー・ブリーチ・縮毛矯正の履歴を伝えたか
  • 仕事や学校で、明るさの制限があるかを伝えたか
  • 参考写真を2〜3枚見せたか
  • 色が落ちたときの変化と、次の来店時期を聞いたか
  • 自宅でのケア(シャンプー、トリートメント)の相談をしたか

マットカラーに合うヘアスタイルと長さ

マットカラーは、髪型との相性でも見え方が変わります。長さごとの傾向を、簡単にまとめます。

長さ 合わせやすい雰囲気 ひとこと
ショート 軽さ、抜け感、シャープさ 色の面積が小さいので、色味の違いがはっきり出る
ボブ こなれた、都会的な雰囲気 毛先の質感で印象が変わる。ツヤが出すぎない仕上げが合う
ミディアム 大人っぽい、バランスがよい レイヤーを入れると、動きと立体感が出る
ロング 抜け感、柔らかさ 毛先が傷みやすいので、定期的な手入れが大切

各長さの髪型は、当店のスタイル紹介でも見られます。ショート、ミディアム、ロングから、気になる長さをご覧ください。カラーと髪型を一緒に考えたい方は、ヘアカタログも参考になります。

マットカラーが合わないケースと、代わりの選び方

マットカラーは取り入れやすい色ですが、次のような場合は、別の色を選んだほうが気持ちよく過ごせる場合があります。

こんな希望・状態 マットを選ぶときの注意 代わりに考えたい方向
顔色が暗く見えやすい 彩度を落とすため、顔色まで沈んで見えることがある 少し明るめのベージュ、赤みを残したブラウン
ツヤのあるさらさらの髪に見せたい ツヤを抑える方向とは逆になる ツヤが出やすい色味と、ケア中心の提案
傷みが強くてパサつきが気になる ツヤのなさが乾燥として見える 先にトリートメントで整える
派手な発色の色を楽しみたい 彩度を落とす方向とは異なる ピンク、ブルーなどのデザインカラー
退色後の変化が苦手 緑みやオレンジみが見えることがある 色持ちを考えて、暗めのトーンから始める

「ツヤがほしいか、抜け感がほしいか」は人によって違います。仕事場や学校では落ち着いたマットブラウン、休日はマットアッシュ寄りというように、少しずつ試す方もいらっしゃいます。

明るさ(トーン)別に見る、赤みの出方とマットの効き方

マットカラーの仕上がりは、「どのくらいの明るさにするか」で大きく変わります。髪は明るくなるほど、もともと持っている赤みやオレンジみ、黄みが表に出てきます。

仕上がりの明るさ(目安) 出やすい色み マットカラーでの調整の考え方
暗め(レベル4〜5前後) 赤茶っぽさ 光の下で見える赤みを抑える。変化は控えめで、自然な落ち着きになる
中間(レベル6〜7前後) オレンジみ 赤みの打ち消しと、明るさのバランスを取る。色の選び方で印象が変わる
明るめ(レベル8〜9前後) 黄みが出やすい 黄みを抑える色素の加減が大事。色落ちも早めになりやすい
かなり明るい(ブリーチ中心) 黄み〜淡い黄色 淡い色を保つために、紫系やアッシュ系の補色ケアが必要になることが多い

つまり、暗い髪ではマットの効果が「静かに」、明るい髪では「はっきり」出ます。「職場では派手にしたくないけれど、赤みは抑えたい」という方は暗めのマットブラウン、「透明感やくすみ感を前面に出したい」方は明るめのマットベージュやマットアッシュ、というように考えると選びやすくなります。

自分に近いマットカラーを見つける3ステップ

写真だけで決めるのが難しいときは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

  1. 明るさを決める:今の髪色より明るくしたいか、暗くしたいか、同じくらいか。規定がある方は、先に許される範囲を確認します
  2. 色味の方向を決める:クールな寒色(アッシュ寄り)か、柔らかいくすみ(ベージュ・ブラウン寄り)か、渋いカーキ寄りか
  3. 質感を決める:ツヤをどのくらい残すか。毛先まで整えたいか、あえて抜けた雰囲気にしたいか

この3つを、先ほどの「失敗しやすいケース」の表と見比べながら決めていけば、希望と現実のずれを小さくできます。決めきれないときは、2つの候補を持ってご来店いただき、髪の状態を見ながら選ぶ方法もあります。

ホームケア用品を選ぶときのチェックポイント

シャンプーやトリートメント、スタイリング剤は、種類が多くて迷いやすいアイテムです。マットカラーの色持ちを考えるときに、確認したい点をまとめます。

  • カラーした髪向けの表記があるか(洗浄力がやさしい処方かどうか)
  • 色を補うタイプ(紫シャンプーなど)は、使用頻度の目安が書かれているか
  • 香りやテクスチャーが、毎日使い続けられるものか
  • オイルやバームは、ツヤを強く出しすぎない質感か
  • アイロンやコテを使う方は、熱から守るタイプも併せて持っているか

商品を選ぶときは、パッケージの使用方法をよく読み、髪や頭皮に合わないと感じたら使用を中止してください。迷ったときは、サロンで髪の状態を見ながら相談するのも一つの方法です。

色の呼び方がわかる用語メモ

サロンによって、同じ言葉でも指す色が少し違います。よく使われる言葉を、一般的な意味でまとめます。

言葉 ざっくりとした意味 印象
アッシュ 灰色、青みを帯びた寒色系 クール、透明感
マット 赤みや彩度を抑えた、ツヤ控えめの質感 こなれ感、落ち着き
グレージュ グレーとベージュの中間 柔らかい、ニュアンス
カーキ 緑がかった茶色、オリーブ系 渋い、抜け感
スモーキー 煙がかかったような、霞んだ色 淡い、ふんわり
ニュアンス はっきりした色ではなく、ほのかな色みの差 さりげない雰囲気

オーダーのときに、言葉の意味が分からなくても問題ありません。写真を見せながら「こういうイメージ」とお伝えいただければ、美容師が色味や明るさに置き換えてご提案します。

光や写真で髪色が違って見える理由

「写真ではグレーっぽく見えたのに、外に出たら茶色だった」というお声は、マット系やアッシュ系でよく聞きます。これは、髪色が光の種類に大きく左右されるためです。

場面 見え方の傾向
屋外の自然光 色味がもっとも正直に出る。赤みや黄みが見えやすい
室内の白い照明 青みや灰みが強調され、クールに見えやすい
室内の暖色系の照明 赤みや黄みが足されて、温かく見える
スマートフォンの写真 加工や補正で、実際より彩度が変わる

仕上がりを確認するときは、店内の鏡だけでなく、窓際の自然光でも見せていただくと、日常での見え方に近づけられます。参考写真を選ぶときも、できれば自然光で撮られたものを選ぶと、イメージが共有しやすくなります。

色落ちの経過と、メンテナンスの考え方

カラー後の色の変化には、おおまかな流れがあります。もちろん個人差が大きいので、あくまで目安です。

時期の目安 起こりやすい変化 考えたいこと
カラー直後〜数日 色が最も濃く、落ち着いて見える 最初の数回のシャンプーでは色が少しずつ落ちる場合がある
1〜2週間 彩度が少し上がり、寒色が薄くなる 色素の補給ケアを検討する
3〜4週間 赤みや黄みが見えてくる方もいる 髪の長さや傷みで差が大きい
5〜6週間以降 根元の伸びと、毛先の退色が目立つ リタッチカラーや、色味の調整を考える

根元が伸びてきたときは、リタッチカラー(当店¥4,600)で根元の色をそろえる方法があります。全体の色を作り直したいときは、全体カラー(¥6,500〜)を選ぶ方もいらっしゃいます。どちらが合うかは、毛先の状態と、希望する色の明るさで変わります。

次回の来店で伝えると、色が整いやすいこと

マットカラーは、色の変化を見ながら少しずつ調整していくと、自分に合う色にたどり着きやすくなります。次回のご来店では、次の点を教えてください。

  • 前回の色が、何週間くらいで変化したか
  • どの場面(朝の自然光、職場の照明、写真など)で、気になる色みがあったか
  • 自宅で使っているシャンプーやトリートメントの種類
  • 色を変えたいか、同じ色をもう一度入れたいか

この情報があると、赤みを抑える色素の量や、明るさの加減を調整しやすくなります。一度で理想の色にならなくても、2回目、3回目で少しずつ近づけていく方法もあります。

施術当日の流れ(目安)

はじめての方は、どんな流れか分からないと緊張しますよね。一般的なカラー施術の流れを、簡単にご紹介します。

  1. カウンセリング:今の髪の状態、過去のカラー履歴、希望の色と写真を確認します
  2. 色のご提案:希望に近づけるための色味と明るさ、ブリーチが必要かどうかをお伝えします
  3. 塗布:カラー剤を髪に塗ります。根元と毛先で、薬剤を使い分けることもあります
  4. 放置:時間を置いて、色を入れます
  5. シャンプー・トリートメント:薬剤を流し、髪の状態を整えます
  6. ブロー・仕上げ:乾かして、色の見え方を確認します。気になる点があれば、その場でお伝えください

「思ったより明るい」「赤みが気になる」といった違和感は、乾かして光の下で見たときにわかることもあります。仕上げのとき、遠慮せずに感想を教えていただけると、次回の調整に役立ちます。

季節・シーン別のマットカラーの選び方

髪色は、季節や過ごし方でも選び方が変わります。ひとつの参考にしてください。

季節・シーン 考え方の例
春・夏 明るめのマットベージュやマットアッシュで軽さを出す。紫外線で色が抜けやすいので、UV対策を併せて考える
秋・冬 マットブラウンやカーキ系で、落ち着いた深みを出す
通勤・オフィス ダークトーンのマットブラウンなら、派手になりにくい
学校・就職活動 規定を確認したうえで、暗めのマットブラックやダークブラウンを検討する
結婚式・イベント 写真に残るので、光の下で見え方を事前に確認しておく

髪色の規定がある職場や学校では、暗めのトーンでも質感でニュアンスを出せるのがマットカラーの良いところです。ただし、規定の判断は職場や学校によって異なります。事前にご確認ください。

よくある質問(Q&A)

arm's hair Q&A

Q. マットカラーとアッシュカラーはどちらが赤みを抑えられますか?

A. どちらも赤みを抑える方向に働きますが、使う色素が異なります。アッシュは青みや灰みで寒色寄りに、マットは緑系などで赤みを打ち消す方向に調整することが多いです。髪の明るさや下地の色によっても結果が変わるため、希望と髪の状態をカウンセリングでお伝えください。

Q. マットカラーはセルフでもできますか?

A. ドラッグストアなどで「マット」「アッシュ」と表記された商品もありますが、髪の状態や元の色に合わせた調整は難しく、色ムラや思わぬ色味になる場合があります。特に明るくしたい場合や、すでにカラーをした髪は、結果が読みにくくなります。仕上がりを確実にしたい方は、サロンでの施術をおすすめします。

Q. 白髪があってもマットカラーはできますか?

A. 白髪の量や位置によって、染まり方が異なります。一般に、寒色系や明るめの色は白髪がぼやけて見えるか、色が入りにくい場合があります。白髪染めで先に土台を整えてから、希望の色味に近づける方法もあります。白髪の割合は人によって違うため、まずは美容師にご相談ください。

Q. マットカラーとパーマは同時にできますか?

A. ご希望によっては可能ですが、パーマもカラーも髪に負担がかかるため、同日にするかどうかは髪の状態によって判断します。傷みが強い場合は、日を分けるほうが、仕上がりも良くなりやすいです。順番や間隔は、髪の状態を見て決めます。

Q. マットカラーはどのくらいで色が落ちますか?

A. 髪の状態、色の明るさ、シャンプーの頻度で大きく変わります。明るい色ほど変化が早く、一般には数週間で赤みや黄みが出てくる方が多いです。ぬるま湯で洗う、紫外線を避けるといった習慣で、色の変化をゆるやかにできる場合があります。

Q. マットカラーに合うメイクはありますか?

A. 質感が近いナチュラルなメイクと合わせやすいです。たとえば、マットアッシュにはピンクベージュ系、マットブラウンにはテラコッタ系のアイシャドウ、マットブラックには赤みのあるリップが、雰囲気を引き立てやすい組み合わせです。好みに合わせて取り入れてください。

Q. カラーのあとにツヤが出ないのは失敗ですか?

A. マットカラーはツヤを抑えて見せる色づくりなので、ツヤが控えめでも失敗とは限りません。ただし、髪が乾燥してパサついたように見える場合は、トリートメントで整えると印象が変わることがあります。気になるときは、お気軽にご相談ください。

Q. マットカラーとグレージュは同じですか?

A. 同じではありませんが、重なる部分もあります。グレージュは「グレーとベージュの中間の色味」、マットは「赤みを抑えたくすんだ質感」を表す言葉です。マットなグレージュ、というように組み合わせることもできます。

Q. マットカラーにすると髪は傷みますか?

A. マットかどうかよりも、「何トーン明るくするか」「ブリーチを使うか」で髪への負担が決まります。同じ明るさなら、色味による負担の差は大きくありません。髪を守りたい方は、明るさを控えめにする、トリートメントを併用するといった方法を相談してください。

Q. 黄ばんでしまったときは、どうすればよいですか?

A. 色が抜けて黄みが出た場合は、紫系のシャンプーで落ち着かせる方法があります。それでも気になるときは、サロンで色味を足して整えるのが確実です。お気軽にご相談ください。

Q. 初めてでも、どのメニューを選べばよいか迷います。

A. 全体を染める場合は全体カラー(¥6,500〜)、ブリーチを使う場合はダブルカラー(¥15,000〜)が目安です。ただし髪の状態によって変わるため、初めての方へのご案内も合わせてご覧ください。

まとめ:色味と質感を分けて考えれば、マットカラーは選びやすい

まとめ

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • アッシュは「色味(寒色寄り)」、マットは「質感・印象(ツヤを抑えたくすみ感)」で、組み合わせて使える
  • アッシュブラウンは青みを足した茶色、マットブラウンは赤みを抑えて落ち着かせた茶色
  • ツヤの出方は、髪の状態にも左右される。傷みが強い場合は、先に整えるほうがきれいに仕上がる
  • 肌色や髪質は目安であり、最終的には試しながら決めるのが安心
  • ブリーチを使うかどうかで、仕上がりの明るさと髪への負担が変わる
  • オーダーは「色味」「質感」「明るさ」を分け、写真を2〜3枚用意して伝える
  • 色持ちは、ぬるま湯、紫外線対策、色味を補うケアで変わる

マットカラーは、言葉の定義がサロンによって少しずつ違うため、写真と言葉の両方でイメージを共有することが、失敗を減らす近道です。arm’s hair(アームスヘアー)は、埼玉県所沢市狭山ケ丘の狭山ヶ丘駅 西口から徒歩5分にあります。スタッフ全員が美容歴10年以上で、カウンセリングを丁寧に行っています。カラーメニューや料金メニュー、サロン情報もあわせてご覧ください。

※実際の仕上がりは、髪質・髪の履歴・光の当たり方によって異なります。ご自身に合う色については、カウンセリングで美容師にご相談ください。

ご予約・ご相談はお気軽に

営業 10:00〜18:00(火曜・第3月曜 定休)/狭山ヶ丘駅 西口

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