結論からお伝えします。湿気で髪がうねるのは、髪の内部に「水を吸いやすい部分」と「吸いにくい部分」がまだらにあり、空気中の水分を吸った部分だけがふくらんで、髪の形がゆがむためです。傷み、もともとのくせ、乾かし残しがあるほど、このムラは大きくなります。対策の柱は3つで、①根元から毛先までしっかり乾かし切る、②髪の表面を整えて水分の出入りを穏やかにする、③くせが強い場合は美容室で縮毛矯正や髪質改善を検討する、です。
梅雨や夏だけでなく、秋の長雨や冬の室内の加湿、お風呂上がりの湿った脱衣所など、髪がうねりやすい場面は一年を通してあります。「朝アイロンでまっすぐにしたのに、会社に着く頃には広がっている」「縮毛矯正をかけるほどではないけれど、もう少し素直な髪になってほしい」。そんな方に向けて、arm’s hair(アームスヘアー)の店長として美容師歴20年以上、さまざまな髪質に触れてきた立場から、湿気とうねりの仕組み、原因の見分け方、毎日の対策、美容室でできることを順番にまとめます。
湿気で髪がうねる・広がる理由(仕組みをやさしく解説)

髪の内部は、一様な素材でできているわけではありません。髪の中心部分(コルテックス)には、水となじみやすい性質の部分と、水をはじきやすい性質の部分がモザイクのように混ざっています。そして髪は、内部のたんぱく質同士の「水素結合」というつながりで形を保っています。
この水素結合は、水に触れると切れ、乾くと再びつながる性質があります。寝ぐせがお湯で濡らすと直るのは、この性質のためです。湿気の多い日は、髪が空気中の水分を少しずつ吸い込み、形を保つつながりが部分的にゆるみます。このとき、水を吸いやすい部分ほど大きくふくらむため、髪の断面がゆがみ、1本の髪の中で曲がりやすい方向が生まれます。これが「湿気でうねる」正体です。
傷んだ髪ほど湿気の影響を受けやすい理由
髪の表面は、うろこ状のキューティクルが重なって内部を守っています。ブリーチやパーマ、紫外線、熱、摩擦などでキューティクルがはがれると、細胞と細胞をつなぐ成分(CMC:細胞膜複合体と呼ばれます)が流れ出しやすくなります。すると、水を吸いやすい部分と吸いにくい部分のムラがさらに大きくなり、湿気を吸ったときのふくらみ方の差が広がります。
つまり、同じ人でも「傷んだ毛先だけが広がる」「カラーを繰り返した部分がうねる」ということが起こります。根元はまとまっているのに中間から毛先が広がる方は、くせよりも傷みの影響が大きい可能性があります。
もともとのくせ毛と、あとから出てきたうねりの違い
うねりには、生まれつきのくせ(先天的なもの)と、年齢や生活の変化で出てきたうねり(後天的なもの)があります。見分けておくと、対策の方向が決めやすくなります。
| 比べるポイント | 生まれつきのくせ毛 | あとから出てきたうねり |
|---|---|---|
| 主な背景 | 髪内部の構造や、髪の生え方が生まれつき左右非対称 | 年齢による頭皮の変化、ホルモンの変動、傷み、生活習慣など |
| 出始めの時期 | 子どもの頃から | 30代後半〜40代以降に気づく方が多い |
| 出やすい場所 | 頭全体、または決まった場所 | 顔まわり、こめかみ、えり足、表面の短い毛など |
| ホームケアでの変化 | 扱いやすさは変わるが、くせそのものは残る | 日々のケアで扱いやすさが変わりやすい |
| 向きやすい施術 | くせの強さに応じて縮毛矯正 | 髪質改善、部分的な縮毛矯正、カットでの調整 |
あとから出てきたうねりは、続けてケアすることで扱いやすくなることが多い、というのが現場での実感です。一方、生まれつきの強いくせは、ホームケアだけで伸ばそうとすると毎日の負担が大きくなるため、施術と組み合わせるほうが楽になります。
うねりを強める5つの原因|自分はどれに当てはまる?
湿気でうねる原因は、大きく5つに分けて考えると整理しやすくなります。いくつか重なっている方がほとんどです。
| 原因 | 起こること | 当てはまりやすい人 | まず見直すこと |
|---|---|---|---|
| ①髪の水分バランスの乱れ | 内部のムラが広がり、湿気を吸ったときに形がゆがむ | カラー・ブリーチ・パーマを繰り返している | 乾かし方、トリートメント |
| ②毛穴の形の変化 | 毛穴が楕円形にゆがみ、生えてくる髪自体が波打つ | 30代後半以降で、最近うねりが増えた | 頭皮ケア、カットでの見せ方 |
| ③頭皮環境の乱れ | 皮脂や汚れの詰まりで、髪がまっすぐ伸びにくくなる | 汗をかきやすい、洗浄力の強いシャンプーを使っている | 予洗い、シャンプーの選び方 |
| ④外からのダメージ | 紫外線・熱・摩擦でキューティクルがはがれる | 毎日高温のアイロン、タオルでゴシゴシ拭く | 熱の温度、タオルドライ |
| ⑤ホルモン・自律神経の変化 | 髪が細く乾燥しやすくなり、パサつくうねりが出る | 40代前後、睡眠不足やストレスが続いている | 睡眠、食事、生活のリズム |
②の毛穴の形については、一般に、年齢とともに頭皮のハリが落ちてたるむと、毛穴が円形から楕円形にゆがみ、そこから生える髪がうねりやすくなると言われています。⑤については、40代に入る頃からホルモンバランスの変化で髪が細く、乾燥しやすくなると言われています。年齢による髪の変化全般が気になる方は、お悩み別のご案内もあわせてご覧ください。
なお、急に髪質が大きく変わった、頭皮にかゆみや赤みが続く、といった場合は、髪の手入れだけで判断せず、皮膚科などの医療機関に相談してください。
自分のうねりのタイプを見分けるセルフチェック
対策を選ぶ前に、自分のうねりが「くせ」によるものか、「傷み」によるものかを確かめておくと、遠回りをせずに済みます。お風呂上がりに、次の点を見てみてください。
| 見るポイント | くせが中心のうねり | 傷みが中心のうねり |
|---|---|---|
| 濡れているとき | 濡れていても波打っている | 濡れているとほぼまっすぐ |
| うねる場所 | 根元から同じように波打つ | 中間〜毛先、カラーを重ねた部分 |
| 手触り | ハリがあり、毛先はなめらか | 毛先がざらつく、引っかかる |
| 乾かした後 | 形は出るが、ツヤはある | パサついて、ふくらむように広がる |
| 合いやすい対策 | 乾かし方+縮毛矯正やカット | 乾かし方+保湿とトリートメント、髪質改善 |
根元からうねる方はくせの影響が大きく、毛先だけ広がる方は傷みの影響が大きい、というのがひとつの目安です。両方が混ざっていることも多いので、迷ったときはカウンセリングで一緒に確認します。
髪の長さで変わる、うねりの見え方
同じくせでも、長さによって目立ち方が変わります。ショートは髪が軽いぶん、くせが根元から立ち上がって見えやすく、ボブやミディアムは毛先が肩に当たって外にはねやすくなります。ロングは髪の重さでくせが伸びやすい一方、毛先の傷みが広がりの原因になりやすい長さです。長さを変える予定がある方は、くせの出方もあわせて相談すると、乾かすだけでまとまる形に近づけやすくなります。
うねりやすい季節と場面|梅雨だけではありません
「湿気」というと梅雨のイメージが強いですが、実際には一年中、髪がうねりやすい場面があります。
| 時期・場面 | うねりやすい理由 | ひと工夫 |
|---|---|---|
| 梅雨(6〜7月) | 外の湿度が高い日が続く | 朝のスタイリングで表面を整え、耐湿タイプのスプレーを使う |
| 夏 | 汗と皮脂、紫外線のダメージが重なる | 根元の汗をこまめに押さえる、紫外線対策をする |
| 秋の長雨 | 雨の日が続き、夏のダメージも残っている | 夏の終わりにトリートメントで整えておく |
| 冬の室内 | 加湿器の近くや、暖房と加湿で室内がしっとりする | 外は乾燥、室内は湿気。毛先の保湿を欠かさない |
| お風呂上がり | 脱衣所に湯気がこもり、乾かしても湿気を吸う | 換気をしてから乾かす、乾かす場所を変える |
| 運動・通勤の後 | 汗で根元が湿る | 根元をタオルで押さえ、手ぐしで整える |
冬は「外は乾燥しているのにうねる」というご相談が増えます。外気で乾いた毛先が、室内の加湿で一気に水分を吸うため、毛先だけ広がることがあります。
湿気に負けない乾かし方|毎日の基本はここで決まる

うねり対策で、もっとも差が出るのが乾かし方です。濡れた髪は水素結合が切れた状態なので、「乾く瞬間の形」がそのまま残ります。つまり、乾かしながら形を決めれば、そのぶん湿気に崩されにくくなります。
うねりを抑える乾かし方の手順
- タオルで頭皮を押さえるように水分を取る。毛先はタオルではさんで、こすらずに押さえる
- 洗い流さないトリートメント(ミルクタイプ)を中間〜毛先になじませる
- 根元から乾かす。指を地肌に入れて、根元に風を通す
- 根元が乾いたら中間、最後に毛先の順に乾かす
- 風は上から下へ、キューティクルの向きに沿って当てる。髪を軽く下に引きながら乾かすと、うねりが伸びやすい
- 8割ほど乾いたら弱い温風に切り替え、手ぐしで毛流れを整える
- 全体が乾いたら冷風を当てて、形を落ち着かせる
特に大切なのは、根元とえり足の乾かし残しをなくすことです。根元が湿ったままだと、そこから湿気の影響を受けて、翌朝の広がりにつながります。表面は乾いていても、えり足や耳の後ろは乾きにくいので、手で触って確かめてください。
ミルクとオイルは「順番」を守る
洗い流さないトリートメントには、ミルクとオイルがあります。一般に、ミルクは髪の内側の水分を整える役割、オイルは表面をコーティングして水分の出入りを穏やかにする役割があると言われています。
- 乾かす前:ミルクを中間〜毛先に
- 乾かした後:少量のオイルで表面にフタをする
この順番にすると、内側の水分と表面の油分のバランスが安定しやすくなります。オイルの付けすぎは、ぺたんとした重さや、ベタつきの原因になるので、毛先から少量ずつなじませてください。
洗い方から寝る前まで|今日からできる湿気対策
乾かし方に加えて、洗い方や寝る前の習慣を見直すと、うねりにくい状態を保ちやすくなります。
シャンプー前の予洗いは約60秒
乾いた状態でブラッシングして絡まりをほどき、38℃前後のぬるま湯で約60秒、頭皮をすすぎます。予洗いで汚れを落としておくと、シャンプーの量を控えめにでき、泡残りも減らせます。毛穴まわりの汚れが気になる方の、頭皮環境のケアにもつながります。
週1回の集中トリートメント
内部のムラを整えるために、週1回ほど集中タイプのトリートメントを取り入れるのもおすすめです。セルロースナノファイバーやペリセア、18-MEAに似た成分などが配合されたインバスのパックが、一般に髪の水分保持を支えると言われています。
頭皮マッサージ
両手の指の腹で、側頭部→後頭部→頭頂部の順に、それぞれ3秒ずつ押す。これを3セット行います。湯船につかりながら行うと、温まってリラックスしやすくなります。爪を立てないことが大切です。
寝ている間の摩擦を減らす
寝返りのたびに、髪と枕がこすれます。シルクやモダール素材の枕カバーやナイトキャップに替えると、摩擦が少なくなり、朝の絡まりや静電気を抑えやすくなります。濡れたまま寝るのは、絡まりとうねりの両方を招くので避けましょう。
食事と睡眠
髪の主成分はたんぱく質です。肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質に、ビタミンB群・C・E、亜鉛を含む食品を組み合わせるのが基本です。たとえば納豆、卵、ブロッコリー、ナッツなどを日々の食事に取り入れると、バランスを取りやすくなります。また、就寝前の入浴や、寝る前のスマートフォンを控えることで、睡眠のリズムが整いやすくなります。
生活習慣から整える長期ケア

うねりは髪の表面だけの問題ではなく、頭皮や体の状態とも関わっています。すぐに変化が見えるものではありませんが、毎日の積み重ねとして意識しておきたいポイントです。
睡眠のリズムを整える
ストレスや睡眠不足が続くと、皮脂のバランスが乱れやすいと言われています。就寝の90分ほど前に入浴を済ませる、寝る前はスマートフォンやパソコンの画面を見る時間を減らす、といった工夫で、眠りに入りやすい流れを作ってみてください。
おなかの調子と食事
髪の材料になる栄養は、食事から取り入れます。一般に、発酵食品と、オートミールや海藻などの水溶性食物繊維を組み合わせると、おなかの調子が整いやすいと言われています。偏った食事が続いていると感じる方は、まずは一日の中にたんぱく質の食品を一品足すところから始めると続けやすくなります。
首と肩のストレッチ
デスクワークやスマートフォンで首や肩がこると、頭まわりの血行が滞りがちになります。タオルの両端を持って、耳の横で上下に10回ほど動かすストレッチは、場所を選ばずにできます。目の疲れが気になる方にもおすすめです。
アイロンを使うときの温度と注意点

雨の日にアイロンでまっすぐにしたい方は多いと思います。ただ、熱によるダメージは温度に大きく左右されます。髪のたんぱく質は高温で変性しやすく、変性した部分はさらに湿気を吸いやすくなります。
| 髪の状態 | 温度の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| カラー毛・細い髪・傷みが気になる髪 | 140〜160℃ | 低めの温度で、1回で伸ばそうとしない |
| カラーしていない髪・太い髪 | 170〜180℃ | 同じ場所に何度も当てない |
| 共通 | — | 乾いた髪に使う。滑らせる速さは1秒で5cmほどが目安 |
使う前には、熱から髪を守るタイプのオイルやミストをなじませてください。濡れた髪や湿った髪にアイロンを当てると、内部の水分が一気に熱せられて傷みやすくなります。最近は150℃前後の設定でもしっかり伸びるアイロンが増えているので、温度を上げすぎないことを意識しましょう。
雨の日の朝と外出先でできる応急ケア
どれだけ準備しても、雨の日は髪が湿気を吸います。崩れにくくするコツと、崩れたときの直し方を知っておくと安心です。
朝のスタイリングで差がつくポイント
- 乾かし終えたら、表面の短い毛(アホ毛)を手ぐしで押さえ、冷風で落ち着かせる
- 耐湿タイプのスプレーを、前髪や顔まわりの根元に仕込む
- オイルやバームで毛先の表面を整え、湿気の入り口を減らす
- 広がりやすい日は、ひとつ結び、低めのお団子、編みおろしなど、まとめ髪にする
外出先で広がってしまったら
- 手のひらに少量のオイルやバームを広げ、毛先を軽く握るようになじませる
- 前髪は、根元を指で押さえて毛流れを整え、手ぐしで横に流す
- 汗で根元が湿ったときは、ハンカチで押さえて水分を取ってから整える
- どうしても気になる日は、ヘアゴムやクリップでまとめて、うねりを動きとして見せる
前髪だけうねる場合
前髪は、産毛に近い細い毛が多く、体温や皮脂、汗の影響を受けやすい場所です。表面を守る油分も少ないため、湿度の変化でふくらみやすくなります。前髪は最初に乾かすこと、乾かすときは根元を左右から交互に乾かして生えぐせを抑えること、仕上げに根元に耐湿スプレーを仕込むことの3つを試してみてください。
美容室でできること|髪質改善・縮毛矯正・カットの違い

ホームケアだけで扱いにくい場合は、美容室の施術を組み合わせると、毎日の手間を減らせます。代表的な方法を比べます。
| 方法 | 仕組みの考え方 | 向いている人 | 注意したい点 |
|---|---|---|---|
| 髪質改善トリートメント | 髪の内部を整え、まとまりやすくする。くせを強く伸ばすものではない | 湿気で広がる、パサつく、くせが弱〜中くらい | 持ちは回数や髪の状態で変わる |
| 縮毛矯正 | 薬剤で髪の結合を切り、まっすぐな形でつなぎ直す | くせが強い、雨の日にチリつく、毎朝アイロンが欠かせない | 伸びた根元との境目のケアが必要 |
| 部分的な縮毛矯正 | 前髪や顔まわりなど、見える部分だけをまっすぐにする | 全体はそれほど気にならないが、前髪がうねる | 全体の質感との差に配慮が要る |
| カットでの調整 | うねりを動きとして見せる、広がる部分の重さを調整する | うねりを活かしたい、施術の負担を減らしたい | 量を減らしすぎると、かえって広がることがある |
判断の目安としては、傷みを抑えながら扱いやすくしたいなら髪質改善、くせが強く雨の日にチリつくなら縮毛矯正です。髪質改善と縮毛矯正の違いは、髪質改善と縮毛矯正、どちらを選ぶべきかで詳しくまとめています。
当店の髪質改善ケラチントリートメントは、当店オリジナルで、約120分・¥10,300です。くせが強い方には、縮毛矯正(¥15,000〜・180分〜)をご提案しています。縮毛矯正のあとに、伸びてきた根元だけを整える方法は、縮毛矯正のリタッチの記事をご覧ください。
酸熱トリートメントと「酸性ストレート」について
髪質改善の中には、グリオキシル酸やレブリン酸などを使い、熱を加えて髪内部を整える「酸熱トリートメント」と呼ばれる施術があります。一般に、持ちは1〜1.5か月ほどとされ、回数を重ねるほど扱いやすさが安定していくと言われています。また、近年は弱酸性の薬剤を使い、キューティクルへの負担を抑えながら伸ばす「酸性ストレート」も登場しています。どの方法が合うかは、くせの強さ、傷みの度合い、これまでの施術の履歴で変わるため、カウンセリングで確認します。
カウンセリングで伝えておくとよいこと
施術を相談するときは、次の点をお伝えいただくと、合う方法を選びやすくなります。
- いつ頃から、どこがうねるようになったか(生まれつきか、最近か)
- 雨の日と晴れの日で、どのくらい違うか
- これまでのカラー、ブリーチ、パーマ、縮毛矯正の履歴と時期
- 毎朝のスタイリングにかけている時間と、使っている道具
- まっすぐにしたいのか、うねりを活かしたいのか
カットとブローで「うねりを味方」にする
うねりが気になるからと、レイヤーやすきバサミで量を減らしすぎると、短い毛が表面に出て、かえって広がることがあります。毛量の調整は内側を中心にし、外側は厚みを残す。最後にブラシで毛流れを整える。こうすると、うねりを自然なウェーブとして見せられます。くせを活かした髪型は、ヘアカタログも参考にしてください。
ヘアケアアイテムの選び方|タイプ別の考え方
アイテムは、名前よりも「何をしたいか」で選ぶと迷いにくくなります。
| アイテム | 選び方の目安 | 元記事で紹介していた例 |
|---|---|---|
| シャンプー | 乾燥しやすい・くせ毛なら、洗浄がやさしいアミノ酸系に寄せる | &honey ディープモイスト、LUX ルミニーク ボタニカルピュア |
| トリートメント | 内部の水分を保ち、まとまりを出すもの | ホーユー プロマスター カラーケア カーミー、ハホニコ レブリ トリートメントA、ミルボン グローバルエルジューダ エマルジョン+ |
| 洗い流さないトリートメント | 熱から守るタイプ、表面を整えるオイル | ナプラ N. ポリッシュオイル、資生堂 サブリミック ワンダーシールド、ラ・カスタ プロフェッショナル ヒートアクティブセラム |
価格や仕様は変わることがあるため、購入前に販売元の情報をご確認ください。硫酸系の洗浄成分(ラウレス硫酸Naなど)は、悪いものではありません。洗浄力が高いぶん、皮脂が多い方やスタイリング剤をしっかり付ける方には合う場合もあります。ただ、乾燥しやすい髪やくせ毛の方は、アミノ酸系に寄せたほうが扱いやすいことが多いです。
よくある失敗と見直し方
| よくある失敗 | 起こりやすいこと | 見直し方 |
|---|---|---|
| 自然乾燥で済ませる | 乾く途中の形がそのまま残り、うねりが強く出る | 洗ったらすぐに根元から乾かす |
| 根元が半乾きのまま寝る | 寝ぐせと広がりが同時に出る | えり足・耳の後ろまで触って確認する |
| 高温のアイロンを毎日何度も通す | たんぱく質が変性し、さらに湿気を吸いやすくなる | 温度を下げ、1回で通す |
| タオルでゴシゴシ拭く | キューティクルがはがれて毛先が広がる | 押さえて水分を取る |
| 広がるからと量をすきすぎる | 短い毛が浮いて、表面がまとまらない | 内側中心に量を調整してもらう |
| オイルを根元から付ける | ぺたんとして、皮脂と混ざりベタつく | 毛先から少量ずつ |
湿気対策のチェックリスト
- 洗う前にブラッシングし、約60秒の予洗いをしている
- タオルドライはこすらず、押さえている
- 乾かす前にミルク、乾かした後にオイルを使っている
- 根元から乾かし、えり足まで乾かし切っている
- 最後に冷風を当てている
- アイロンは髪の状態に合った温度で、乾いた髪に使っている
- 枕カバーやナイトキャップで摩擦を減らしている
- 雨の日用のまとめ髪をひとつ決めている
よくある質問(Q&A)

Q. 湿気で前髪だけうねるのはなぜですか?
A. 前髪は細く柔らかい毛が多く、体温や皮脂、汗の影響を受けやすい場所です。表面を守る油分も少ないため、湿気を吸ってふくらみやすくなります。前髪から先に乾かし、根元に耐湿スプレーを仕込むと崩れにくくなります。
Q. アイロンの温度は何度がよいですか?
A. カラーをしている髪や細い髪は140〜160℃、カラーをしていない髪や太い髪は170〜180℃が目安です。滑らせる速さは1秒で5cmほどを目安にし、同じ場所に何度も当てないようにしてください。
Q. 市販シャンプーの硫酸系は使わないほうがよいですか?
A. 硫酸系が悪いわけではありません。洗浄力が高いので、皮脂が多い方やスタイリング剤をしっかり使う方には合う場合もあります。乾燥しやすい髪やくせ毛の方は、アミノ酸系のほうが扱いやすいことが多いです。
Q. 縮毛矯正と髪質改善、どちらを選べばよいですか?
A. くせが強く、雨の日にチリつく場合は縮毛矯正、くせは弱〜中くらいで、湿気による広がりやパサつきが気になる場合は髪質改善が目安です。詳しくはカウンセリングで髪を見てご提案します。
Q. 縮毛矯正の回数を減らす方法はありますか?
A. 前髪や顔まわりなど、人から見える部分だけを部分的にまっすぐにする方法があります。全体の縮毛矯正の間隔をあけながら、気になる部分だけを整えることで、髪への負担を抑えやすくなります。
Q. 年齢とともにうねりが増えてきました。何から始めればよいですか?
A. まずは乾かし方と、乾燥を防ぐホームケアの見直しから始めてください。あとから出てきたうねりは、続けてケアすることで扱いやすくなる場合が多いです。それでも気になるときは、髪質改善や、うねりを活かしたカットをご相談ください。
Q. ドライヤーの熱で傷むのが心配です。自然乾燥のほうがよいですか?
A. うねりが気になる方には、自然乾燥はおすすめしません。濡れている時間が長いほど、乾く途中の形がそのまま残り、うねりが強く出やすくなります。ドライヤーは髪から少し離し、同じ場所に当て続けないように動かしながら使えば、熱の負担を抑えられます。
Q. 湿気が多い季節は、トリートメントの回数を増やしたほうがよいですか?
A. 毎日のトリートメントは普段どおりで構いません。そのうえで、週1回ほど集中タイプを取り入れたり、乾かす前のミルクと乾かした後のオイルを丁寧に使ったりするほうが、続けやすく扱いやすさにもつながります。
Q. 雨の日にまとめ髪にすると、うねりは目立ちませんか?
A. ひとつ結びやお団子、編みおろしにすると、うねりが動きとして見えるので目立ちにくくなります。表面の短い毛だけは、少量のバームで押さえておくときれいにまとまります。

まとめ:うねりの正体を知れば、湿気の日も扱いやすくなる

この記事のポイントを振り返ります。
- 湿気でうねるのは、髪の中で水を吸う量にムラがあり、吸った部分だけがふくらむから
- 傷み・くせ・乾かし残しがあるほど、湿気の影響を受けやすい
- 原因は、水分バランス、毛穴の形、頭皮環境、外からのダメージ、ホルモン・生活の5つで考える
- もっとも差が出るのは乾かし方。根元から乾かし、冷風で仕上げる
- アイロンは髪の状態に合った温度で、乾いた髪に使う
- くせが強い場合は縮毛矯正、広がりやパサつきが中心なら髪質改善が目安
大切なのは、髪の内側に水分・油分・たんぱく質をバランスよく保ち、頭皮の環境を整えることです。毎日のケアで扱いやすさは変わりますが、くせの強さによっては施術を組み合わせたほうが楽になる場合もあります。
arm’s hair(アームスヘアー)は、埼玉県所沢市狭山ケ丘1丁目44-3 2F、狭山ヶ丘駅 西口から徒歩5分です。スタッフ全員が美容歴10年以上で、くせやうねりのご相談をお受けしています。料金メニューや初めての方へのご案内もあわせてご覧ください。
※髪の状態やくせの強さには個人差があります。頭皮の強いかゆみや赤みなどがある場合は、医療機関にご相談ください。

