「最近、白髪が気になり始めたけど、縮毛矯正も欠かせない…。」
そんな悩みを抱えるあなた。
「市販の白髪染めをしてから縮毛矯正をすると、髪がひどく傷んでしまうって本当…？」
「でも、美容院に行く時間もお金もなかなかなくて…。」
そう思っているのではないでしょうか。
結論から言うと、市販の白髪染め後すぐに縮毛矯正をすることは、髪へのダメージを考えると、できる限り避けるべきです。
なぜなら、市販の白髪染めと縮毛矯正は、どちらも髪に大きな負担をかける施術であり、ダブルでダメージを与えてしまうことで、取り返しのつかない状態になる可能性があるからです。
しかし、
- 「どうしても白髪染めと縮毛矯正をしたい…。」
- 「美容院に行く時間がないから、市販の白髪染めを使いたい…。」
という方もいるかもしれません。
この記事では、現役美容師である私が、
- 市販の白髪染めが髪に与えるダメージ
- 市販の白髪染め後に縮毛矯正をするときの注意点
- 美容院での白髪染めと縮毛矯正のメリット
- 髪への負担を最小限に抑えるための施術方法
- 自宅でできるヘアケア方法
など、白髪染めと縮毛矯正に関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの髪の状態に合わせた最適な方法を見つけ、ダメージを最小限に抑えながら、理想の美髪を手に入れることができるはずです。
なぜ市販の白髪染めは縮毛矯正との相性が最悪なのか？その理由を徹底解説
市販の白髪染めは、手軽に白髪を染めることができる便利なアイテムですが、美容院で使用するカラー剤とは大きく異なる点があります。
理由１：万人受け設計の落とし穴：強すぎる薬剤
市販の白髪染めは、
- 誰でも簡単に染められる
- 染まりにくい髪質でもしっかり染まる
ことを目的として作られているため、染毛力が非常に強い薬剤が使用されています。
そのため、
- 髪の表面のキューティクルを開き、薬剤が過剰に浸透する
- 髪内部のタンパク質を破壊し、ダメージを与える
- 頭皮への刺激が強く、炎症やかゆみを引き起こす
といったデメリットがあります。
理由２：髪の状態お構いなし：ダメージホールを作り出す
美容院では、
- 髪質
- ダメージレベル
- 白髪の量
- 希望の仕上がり
に合わせて、薬剤を調合します。
しかし、市販の白髪染めは、薬剤を自分で調整することができないため、髪の状態に合わない薬剤を使用してしまう可能性があります。
その結果、
- 健康な髪までダメージを受けてしまう
- 染まりムラが発生する
- 理想の色にならない
といったトラブルが起こりやすくなります。
理由３：アルカリ剤の暴力：髪をスカスカにする
市販の白髪染めには、アルカリ剤という成分が含まれています。
アルカリ剤は、
- キューティクルを開き、染料を浸透させる
という役割がありますが、同時に
- 髪内部のタンパク質を流出させる
- 髪の水分量を減少させる
- 髪を乾燥させ、パサつきやゴワつきを引き起こす
といったデメリットがあります。
アルカリ剤によってダメージを受けた髪は、
- スカスカになり、ハリやコシがなくなる
- 切れ毛や枝毛が発生しやすくなる
- カラーの色持ちが悪くなる
といった状態になってしまいます。
理由４：繰り返すほど地獄：蓄積するダメージ
市販の白髪染めを繰り返し使用することで、髪へのダメージはどんどん蓄積されていきます。
その結果、
- 髪が傷み、縮毛矯正をかけることができなくなる
- 髪がボロボロになり、修復になる
- 頭皮が過敏になり、炎症やかゆみが化する
といった深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
これらの理由から、市販の白髪染め後の縮毛矯正は、できる限り避けるべきなのです。
それでも市販の白髪染めを使いたいあなたへ：縮毛矯正との相性を考慮した５つの鉄則
「美容院に行く時間もお金もなかなかなくて、どうしても市販の白髪染めを使いたい…。」
そんなあなたのために、ここでは、市販の白髪染めを使う際に、縮毛矯正との相性を考慮した５つの鉄則をご紹介します。
鉄則１：２週間は我慢！期間を空けることが絶対条件
市販の白髪染め後、最低でも２週間は期間を空けてから縮毛矯正を行うようにしましょう。
期間を空けることで、
- 白髪染めによるダメージが落ち着き、髪の状態が安定する
- 縮毛矯正によるダメージを最小限に抑えることができる
鉄則２：リタッチ！全体染めは避ける
白髪が気になる部分だけを染めるリタッチに留め、全体染めはできる限り避けましょう。
全体染めは、髪全体に薬剤を塗布するため、リタッチに比べてダメージが大きくなります。
鉄則３：優しい薬剤！ノンアルカリ・低刺激タイプを選ぶ
市販の白髪染めを選ぶ際は、ノンアルカリまたは低刺激タイプの薬剤を選びましょう。
これらの薬剤は、アルカリ剤の配合量が少なく、髪や頭皮への刺激をに抑えることができます。
鉄則４：トリートメント成分配合！染めるだけでなく補修も
トリートメント成分が配合された白髪染めを選び、染めるだけでなく、髪の補修も同時に行いましょう。
特に、
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
などの保湿成分が配合された白髪染めは、髪に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果があります。
鉄則５：アフターケア！徹底的な保湿とダメージ補修
市販の白髪染めを使用した後は、徹底的な保湿とダメージ補修を行いましょう。
- アミノ酸系シャンプーで優しく洗い、髪の潤いを保つ
- トリートメントで髪の内部に栄養を補給し、ダメージを補修する
- 洗い流さないトリートメントで髪の表面をコーティングし、刺激から守る
美容院での白髪染め＆縮毛矯正：ダメージを最小限に抑え、理想の美髪を叶えるための賢い選択
「やっぱり、市販の白髪染めは怖い…。」
そう思ったあなたには、美容院での白髪染め＆縮毛矯正をおすすめします。
メリット１：髪質に合わせたオーダーメイド施術
美容院では、
- 髪質
- ダメージレベル
- 白髪の量
- 希望の仕上がり
に合わせて、薬剤を調合します。
そのため、市販の白髪染めのように、髪全体に同じ薬剤を塗布するのではなく、ダメージレベルに合わせて薬剤を塗り分けたり、放置時間を調整したりすることが可能です。
メリット２：プロの技術でダメージを最小限に
美容師は、
- 薬剤の知識
- 塗布技術
- アイロン技術
など、高度な知識と技術を持っています。
そのため、セルフでは難しい、
- 薬剤の適切な選定
- 均一な塗布
- 髪に負担をかけない施術
を行うことができ、ダメージを最小限に抑えながら、理想の仕上がりを実現することができます。
メリット３：髪の状態を診断
美容院では、施術前に髪の状態を診断し、
- 髪の強度
- 水分量
- 油分量
を測定します。
その結果に基づいて、
- 縮毛矯正をかけることができるか
- どのような薬剤を使用するのが適切か
を判断するため、リスクを最小限に抑えることができます。
メリット４：アフターケアのアドバイスで美髪をキープ
美容院では、施術後に、
- 自宅でできるヘアケア方法
- おすすめのヘアケア製品
- 次回の施術のタイミング
など、あなたに合わせたアフターケアのアドバイスを受けることができます。
プロのアドバイスを参考に、適切なケアを行うことで、サロン帰りの美髪を長くキープすることができます。
髪を傷ませない！美容院での白髪染め＆縮毛矯正：施術方法のポイント
美容院で白髪染めと縮毛矯正を行う場合でも、施術方法によって、髪へのダメージは大きく変わってきます。
ポイント１：酸性ストレートで優しくクセを伸ばす
縮毛矯正の中でも、酸性ストレートは、
- 髪のphに近い弱酸性の薬剤を使用するため、キューティクルの開きを最小限に抑える
- 髪への負担が少なく、ダメージを抑えながら、自然なストレートを実現できる
という特徴があります。
ポイント２：リタッチカラーでダメージを軽減
白髪染めは、リタッチカラーに留め、髪全体に薬剤を塗布するのを避けましょう。
リタッチカラーは、新しく伸びてきた白髪部分のみに薬剤を塗布するため、髪への負担をに抑えることができます。
ポイント３：トリートメントを組み合わせる
白髪染めや縮毛矯正と同時に、トリートメントを行うことで、髪のダメージを補修し、潤いを与えることができます。
特に、
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- セラミド
などの保湿成分が含まれたトリートメントは、髪の水分量を高め、乾燥を防ぐ効果があります。
サロン帰りの美髪をキープ！自宅でできる簡単ヘアケア３選
美容院で綺麗に染めても、日々のヘアケアを怠ると、すぐに色落ちしたり、パサついたりしてしまいます。そこで、サロン帰りの美髪を長持ちさせるための、自宅でできる簡単ヘアケア３選をご紹介します。
ヘアケア１：シャンプーはアミノ酸系一択！優しく汚れを落とす
市販のシャンプーに多く含まれる高級アルコール系の洗浄成分は、洗浄力が高すぎるため、髪に必要な油分まで洗い流してしまい、乾燥やパサつきの原因になります。
アミノ酸系シャンプーは、髪や頭皮に優しく、必要な潤いを残しながら汚れを落とすことができるため、カラーリング後の髪に最適です。
ヘアケア２：ドライヤー前にオイルをひと塗り！熱ダメージから髪を守る
ドライヤーの熱は、キューティクルを傷つけ、カラーの色落ちを早める原因になります。
ヘアオイルをドライヤー前に塗布することで、髪を熱から守り、潤いを保つことができます。
特に、
- アルガンオイル
- ホホバオイル
などの天然オイルは、髪への浸透力が良く、しっとりとした質感を与えてくれます。
ヘアケア３：紫外線対策を忘れずに！日焼け止めスプレーで髪を守る
紫外線は、髪のメラニン色素を破壊し、カラーの色落ちを早めるだけでなく、髪の乾燥やパサつきの原因にもなります。
日焼け止めスプレーを髪全体に吹きかけ、紫外線から髪を守りましょう。
帽子や日傘などの対策も効果的です。
まとめ：市販の白髪染めは危険！？美容院でのケアとホームケアで美髪をゲット
今回は、市販の白髪染めと縮毛矯正の関係について、詳しく解説しました。
市販の白髪染めは、手軽に白髪を染めることができる便利なアイテムですが、髪へのダメージが大きく、縮毛矯正との相性は良くありません。
できる限り、美容院で白髪染めと縮毛矯正を行い、プロの技術と適切な薬剤で、髪への負担を最小限に抑えながら、理想の美髪を目指しましょう。
もし、どうしても市販の白髪染めを使用する場合は、この記事でご紹介した５つの鉄則を守り、丁寧なホームケアを心がけてください。
大切な髪を守り、いつまでも美しく保つために、正しい知識と適切なケアを実践していきましょう。
