最近、髪の毛のボリュームが気になった方、わかめが髪を増やすのに効果があると聞いたことはありませんか?
今回は。昔から言い伝えられている「わかめが髪に良い」という話は、本当なのか調べてみました。
まず、結論から言うと、わかめを食べても髪が増えるわけではありません。
現代の医学的な研究においても、わかめに髪の増毛効果があるという確かな証拠は存在しません。
しかし、わかめには髪に良いとされる栄養素が含まれています。その栄養素について詳しく見てみましょう。
わかめが髪の毛にいい理由
わかめが髪の毛にいいと言われる理由は、この海藻に含まれるミネラルに関係しています。ミネラルは体内の臓器や細胞の正常な機能をサポートするために必要な栄養素です。
特に重要なのはミネラルと亜鉛です。 亜鉛は髪の主成分であるタンパク質の生成に役立ち、髪の細胞分裂を支えます。 さらに、亜鉛は男性型脱毛症(AGA)の原因とされる物質である5αリダクターゼの抑制にも関与していると考えられています。
わかめ100gあたりに含まれる亜鉛量は約2.8mgです。亜鉛は体内で生成されないため、食事から積極的に摂取することが重要です。
ミネラルと亜鉛とヨードの大切さ
亜鉛
亜鉛は髪の毛の成長に必要なミネラルの一つです。亜鉛の不足は髪の毛の成長をさせず、抜け毛の原因となることがあります。わかめにも亜鉛が含まれており、食事に取り入れることで亜鉛を摂取することができます。
亜鉛は肉や魚にも多く含まれているため、これらと組み合わせて摂ると効果的です。
亜鉛不足は様々な健康問題の可能性があります。亜鉛の適切な摂取量は1日あたり10mg(女性は8mg)であり、この目安を下回ると以下の問題がある事が報告されています。
- 味覚障害
- 生殖機能の低下
- 皮膚炎
- 抜け毛
特に成長期の子どもや高齢者は亜鉛不足によって成長障害が発生する可能性があるとされています。
ミネラル
わかめは海藻類の一種で、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれている健康食材です。特に髪の成長にはミネラルが多めです。ワカメにはカリウム(K)、カルシウム(Ca)、鉄(Fe)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)などのミネラルが多く含まれており、これらは髪の成長にとって重要な役割を担っています。
ヨード
ワカメにはヨードが含まれており、これが甲状腺の働きを活性化させ、髪の毛の発育を促進するとされています。 なお、ワカメを摂る際のポイントは「タンパク質」と一緒に摂取することです。 魚料理や肉料理と組み合わせて摂ると育毛に良いとされています。
不足がちな栄養素はサプリメントから
亜鉛不足が心配な場合、サプリメントを活用して不足しがちな栄養素を補うことができます。 多くの育毛系サプリメントには亜鉛が含まれており、男性向けの商品にはビタミンやノコギリヤシなども含まれていますあります。
ただし、サプリメントを摂取する際には説明書をよく読み、1日の摂取目安量を守ることが重要です。 亜鉛の過剰摂取はリスクがあるため、吐き気や頭痛、下痢などの副作用が現れることがあります。
わかめ以外の髪に良い栄養素
タンパク質
髪の毛の主成分であるケラチンはタンパク質から作られています。そのため、タンパク質を豊富に含む食品を摂取することは髪の成長が重要です。肉、魚、卵、大豆製品など良いタンパク質源になります。
ビタミン
特にビタミンB群(B1、B2、B12)は髪の成長に関与し、ビタミンEは血流を改善し頭皮の健康をサポートします。ビタミンを多く含む食品を摂取しましょう。 例えば、肉、魚、納豆、アーモンド、ひまわり油、鶏レバー、ほうれん草などもあります。
バランスの取れた食事
ワカメが髪の毛に良いとされる根拠はまだ医学的に確証されていないもの、バランスの取れた食事は髪の健康の為には欠かせません。健康な髪を維持したい場合、亜鉛やミネラルを含む食品を摂り入れることが重要です。
ワカメを含む海藻類は栄養価が高く、髪に良い食材として知られています。
最終的に、髪の健康や成長には個人差があり、食事だけで解決できない場合もあります。 髪の健康に悩む場合は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
わかめを食べても髪の毛が増えることはありませんが、わかめに含まれる亜鉛などの栄養素は髪の健康に役立ちます。わかめを含む栄養豊富な食品を正しく摂取し、髪の健康をサポートしましょう。
他にも育毛のために必要な栄養素や食材があります。 タンパク質、ビタミン、イソフラボン、シスチン、メチオニン、コラーゲンなど髪の成長にとって重要な役割を担っています。
薄毛や髪の健康に関する悩みは多岐にわたりますが、正しい知識と正しいケアが解決への始まりです。
では、また次の記事で!